2017年5月17日(水)

大流行のフリマアプリ 楽しむ前に知っておきたいマーケット概説

丹野みどりの よりどりっ! / ニュース

フリーマーケットのようにユーザー間で売買・商取引が行えるモバイルアプリ、通称「フリマアプリ」が最近大流行しています。なんだか楽しそうだけど、まだ使う勇気がないという方もいらっしゃるのでは?。
いまさら他人に聞けないフリマアプリについて、中京大学経済学部の内田俊宏教授に伺いました。

ネットオークションとはどう違う?

「オンライン上で物を売り買いできる」と言えば、「ヤフオク!」をはじめとする大手ネットサービスを連想する方も多いでしょう。
このフリマアプリ、そもそも従来のネットオークションとは何が違うのでしょうか?

例えば「ヤフオク!」なら、最初のリザーブ価格が決まっていて、そこから競り上げていって、一番高い値をつけた人が競り落とす、つまり価格がネット上で決まるわけです。そして、落札者には運営者(この場合はYahoo!JAPAN)から連絡が行くシステムです。

一方フリマの方は、出品者が「この商品は〇〇円で売りたい」と、価格を決めて売りに出します。つまり両者は価格の決まり方が違います。

パーソナリティの丹野みどりが質問します。
「例えばフリマアプリに、私がこれを1万円で売りたいとして『買います』という人が5人いた。私はその中から特にAさんへ売りたい、という選び方ができるわけですか?」

「フリマの場合はネット上でコメントを書き込むなど、コミュニケーションをとることができます。その中からこの人ならという人に売る、そういう感覚でできます」と内田先生。
単に売り買いだけでなく、コミュニケーションも楽しめそうです。

個人間取引の楽しさと危険

「ヤフオク!」の場合、間にYahoo!JAPANが入りますが、フリマアプリでは売り手と買い手、個人間のやり取りとなります。

「そこからCtoC(Cはコンシューマー=消費者)、つまり個人間で取引する形になります」と内田先生。

「とても楽しそうでいいですが、その反面トラブルもあるということですね」と丹野が問題に切り込みます。

たとえばブランド品などが出品されていても、写真だとそれが本物か偽物かが判断しづらく、最終的に買う買わないは自己責任となります。
また逆に売り手の方でも、代金の回収がうまくいかなかったケースがあるそうです。

現金が売られる?

先日フリマアプリに、1万円の紙幣が13,000円で出品されたというニュースが話題となりました。

なぜそんな出品に買い手がつくのでしょう?内田先生が説明します。
「多重債務者はどうしても今、現金が欲しいのです。1万円を現金でもらい、支払いの13000円はカード決済にして、分割にするなり後払いにする」

運営会社では現金の出品を感知できなかったのですが、現在は削除されるようになっています。
ただ、今度はチャージ済の電子マネーを出品する人も出てきました。これは現金化できます。現金がダメだとわかれば、すぐ別の方法を考えてきます。まるでイタチごっこです。

「不要品のやりとりだと可愛らしいですけど、こういう怪しい話になると、金融庁や警察も黙ってないですね」と丹野も危惧します。

3,000億円市場の今後

内田先生によれば、フリマアプリの市場規模はすでに3,000億円を超えているとのこと。
一方で個人間のネットオークションの市場は3,500億円。両者の市場には500億円しか違いがないのです。
個人間取引以外を含めたネットオークションは1兆円以上の規模がありますが、フリマアプリの利用者は今後もまだまだ増えてくるものと見られます。

「今までならリサイクルショップに行っていたのが、実際にお店に行かなくてもネットで売っちゃおうって、手軽ですよね」と丹野。

フリマアプリの中のひとつ「メルカリ」は4,000万のダウンロード数を誇り、月に100億円以上の売り上げがあるそうです。

今のフリマアプリの方は10代・20代の女性がファッション、日用雑貨、化粧品など値段の相場がわかるものを、ちょっと割安で売る場所。
ネットオークションの方は40代・50代の男性が中心で、値段がつり上がるような趣味の商品を売る場所。そんな棲み分けがあるそうです。

「危険性もあることをちょっと頭に入れておきながら、楽しく利用していきたいですね」と丹野はまとめました。

フリマアプリは出品画像を見ているだけで楽しいもの。でもクリックする前に、今日の話をちょっと思い出してくださいね。
(みず)

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