2017年5月12日(金)

ポテトチップスの品不足、まだまだ続くの?

多田しげおの気分爽快!! / ニュース

この春、日本ではポテトチップス不足が大変な話題となりました。
昨年、ジャガイモの一大産地である北海道が台風に襲われ、大雨もあり不作となってしまいました。
そのため原材料のジャガイモが不足してしまい、ポテトチップスの在庫が無くなるというちょっとした騒ぎになりました。
一部の商品は販売終了となり、「好きな味が無くなってしまい残念!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

でも今年の秋に収穫すればジャガイモ不足は解消されると思いきや、すでに今年も不作になりそうだと言われています。

なぜ、すでに不作が予想されているのでしょうか。その理由について、Eco植物研究所所長の巽二郎先生にお話をお伺いしました。

ジャガイモはどうやって作られる?

まず多田が「まだ作付けの段階なのに、なぜ難しいと判断されるのですか?」と聞いたところ、巽先生は、「種イモが不足気味だから」と回答されました。

ここでちょっと小中学生に戻り、「ジャガイモはどうやってできるのか?」という理科のおさらいです。
ジャガイモは畑に種イモを蒔き、そこからたくさんの芽が出てきて育ちます。

ここで種イモが病気やウィルスに弱いと、新たに作られるジャガイモも弱いものになったり、他のイモにウィルスを伝染させてしまうことになります。
そこで、ウィルスや病原菌に強い種類のイモが種イモとして使われ、さらに種イモ専用の畑で作られます。
そして収穫した後、検定にパスしたものだけが種イモとして使われます。

昨年、ジャガイモが不作になったということは、同時に種イモも不作になってしまい、今年も育てにくくなってしまっているのです。1年で回復できるものではないのですね。

ポテチ用のジャガイモが特に少ない!

では、なぜポテトチップスだけがとりわけ不足していると話題になるのでしょうか。
ポテトチップスに使われるジャガイモは特殊な品種であり、加工用のものです。
加工用のジャガイモはスーパーなどに出回るものよりも流通量が少なく、契約農家と栽培契約を結んで栽培されています。そのため、生産量を劇的には増やせません。

加工用をよく作っていた北海道の十勝地方が特に台風や大雨の打撃を受けてしまったため、もうしばらく不足が続きそうです。

輸入して品不足を解消できない?

ここで多田が「(不足分を補うため)輸入するのはどうか?」と尋ねますが、巽先生は「輸入のジャガイモは難しい」と答えます。

その理由は、ジャガイモは土が付いた状態で扱われるのが普通であり、土の中にいる害虫などで検疫に引っかかるためです。
また、検疫にパスしたとしても、陸揚げした港のすぐそばに加工用の工場があれば別ですが、遠くへは運べないということです。

最後に巽先生から今後の見通しとして「加工用のジャガイモ不足はしばらく続きそうで、解消のメドは立っていない」と教えていただきました。

しばらくポテチの品不足が続きそうなのは残念ですが、買い占めたりせず、気長に待ちましょう。
(岡本)

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