2017年4月17日(月)

回避は不可能?誰もが巻き込まれる冤罪事件!

北野誠のズバリサタデー / ニュース

専門家にニュースを掘り下げてもらう「今週のここ掘れニュース」。
テーマは先週に引き続き、「あなたも冤罪事件に巻き込まれる恐れがある」です。

日本の刑事裁判の有罪率は99%。逮捕されるとほぼ有罪になりますが、普通に生活する私たちも冤罪で捕まってしまうことがあるのか。
今まで10数件も無罪を勝ち取ってきた弁護士の今村核さんに、冤罪事件の実態を伺います。

普通にバスに乗っているだけなのに……

今村さんが担当した事件の1つに、帰りのバスの中で親指同士を前に出してこすり合わせていた男性が、他の人に通報されて公然わいせつ罪で捕まったというものがありました。
幸いなことに、これは1、2審とも無罪になりました。

また他の事件では、前側にかけていたリュックが女子高生のおしりに当たった際、「おしりを触られた」と誤解されてしまい、痴漢で逮捕されました。
その男性は右手に携帯電話、左手につり革を持っていたため、痴漢のしようがないはずが、1審では有罪となってしまいました。その判決は非常識だと当時世間には非難されたそうで、2審では無罪となりました。

ここで北野が「バスの車内にカメラは搭載されていなかったのですか?」と尋ねましたが、今村さんが「車内カメラの映像はあったが、画質が悪かった」と回答しました。

取り調べの実態!

次に、警察はどのように取り調べを行っているのでしょうか。
北野が「警察は有罪ありきのストーリーを作っているのではないですか?」と尋ねます。
今村さんによるとその通りで、警察はまず犯行方法の仮説を立てて、それに沿う証拠だけを集めていき、もし合わない証拠が出てきたら、都合が悪いので無視するのだそうです。

次に、北野が「自白しなければ大丈夫ではないですか?」と尋ねますが、今村さんによると、自白をしなくても周りの証言や映像で有罪にされる場合があるとのことです。
先程の例のBさんは自白していませんが、1審で有罪になっています。
有罪率が99%と無罪になるのは非常に困難なように見えますが、1審の判決理由がおかしければ、2審でひっくり返すことは難しくないということです。今村さんだからこそ、難しくないかもしれませんが……。

一方で、自白しなければ保釈が認められないため、嘘の自白をしてしまうケースがあります。
北野が「取り調べ中に弁護士さんが励ますのが大事ですね」と言い、今村さんは「弁護士側でローテ―ションを決めて、毎日行き続けることが大事である」と答えます。

また、捕まったらすぐ弁護士に相談することが大事なのですが、当日かけつけられる当番弁護士は用意されているそうです。
嘘の自白を無くすためには、取り調べの可視化や身柄の拘束する時間を短縮するなどの改革が大事ですね。

痴漢と間違えられたら立ち去るべき?

ここでITジャーナリストの井上トシユキが、最近よく聞く冤罪の回避法について聞きます。
「”痴漢に間違えられたら、名刺を渡してすぐに立ち去れば良い”というアドバイスは、正しいのですか?」

これは、その場で捕まり駅長室へ連れて行かれて警察を呼ばれると、なかなか後から無罪にひっくり返すのは難しいので逃げるべきだが、名刺を渡しており、自分は潔白だとその時に表明しているから、逮捕されないということによるものです。

これについて今村さんは、「その方法が取れればよいが、周りの人が協力して取り押さえようとするので逃げるのは難しく、逃げようと暴れてケガをさせてしまったら、別途傷害罪などが付く危険性があるので、現実的ではない」と答えます。

自分に落ち度がなくても捕まってしまう危険があるので難しいのですが、男性にとって混んでいる電車やバスの中は、特に注意が必要ですね。
(岡本)

アーカイブス

同じカテゴリー

|
facebook twitter hatebu line