2017年10月30日(月)

選挙報道への素朴な疑問「なぜ予想は当たる」「出口調査は何のため」

多田しげおの気分爽快!! / ニュース

『多田しげおの気分爽快!! 』、10月27日は多田しげおに代わって、パーソナリティに中日ドラゴンズご意見番としても有名な久野誠アナウンサーが登場し、「私が聞いてみたい衆議院選挙」と題してお送りします。
政治はちょっと難しいという人にもおすすめです。

今回の衆議院選挙は、簡単に言えば自民圧勝、希望の党惨敗、立憲民主党躍進という結果に終わりました。この選挙戦を通じて、久野が気になった素朴な疑問を、CBC特別解説委員の石塚元章が答えます。

予想はなぜ当たる?

―テレビ・新聞社の出す事前の情勢調査は、序盤から自民の圧勝、希望の党は厳しいなどと言われていて、その通りの結果となりました。なぜこんなに当たるのですか。

基本的にはきちんと取材をして、世論調査をやっていることが大きいです。これらのデータをもとに傾向を分析し、ここの小選挙区はこうなるね、というのを積み上げていくと、全体の数字が出ます。

―心理的なものとして、浮動票の人たち、支持政党なしの人たちは「自民党圧勝なら反対側に入れよう」という、揺り戻しはなかったのですね。

世論調査の段階で当たっていても、それが影響してその通りにならないケースもあります。
アナウンス効果というものです。専門用語で、バンドワゴン効果(賑やかな方に乗っていく場合)とアンダードッグ効果(負けそうな方がかわいそうと行く場合)、どちらもあり得ます。それはケースバイケースです。

他にも誰か失言したり、外交上の大きな問題が起きたり、あらゆる要因が絡んできますが、今回は予想通りとなりました。

出口調査って何のため?

―期日前投票が過去最高の2,137万人です。期日前投票も出口調査をやっています。あの数字は、事前の予測にも反映されてますか。

反映しています。
出口調査はもともとは、当日やるものでした。「本当にだれに入れたか」なので、事前の世論調査以上に重要視されます。

当日夜8時にドーンと開票速報をしますが、そのとき開票0%でも当確がでます。あの一番大きな要素は出口調査です。

期日前に投票する人が増えてきたので、当然そこでも調べます。するとデータが前倒しでたくさん集まってくる。

ただ、いま報道する側が悩ましいのは、期日前だといろいろ事情があって来られる方とか、組織や団体に属している人がまとまってくる時もあるので、期日前投票の出口調査をどう反映させるか課題はあります。

安倍首相の心中は?

―安倍さん、バラ付けでニコリともしませんでした。あの胸の内は本当はどうなんですか。

本当はうれしかったに違いないです。
今回の選挙、もともとは安倍さんへの批判が大きいと言われていた。いろいろ考えて「今なら」というチャンスを狙って解散をした。

ひょっとしたら負けるかもしれない。ところが、野党側の敵失(相手のエラー)みたいなことで、想定以上に勝てたので、これは謙虚にならざるをえないという気持ちはあると思います。

もちろん安倍さんはこれから先、憲法改正をしたいという最大目標があるので、下手なところで足を引っ張られたくないという気持ちもあると思います。
本当に謙虚かどうかはこれからだと思います。

野党の動きは?

―立憲民主党と無所属の会が一緒になることはないですか?

将来的には可能性がないわけではないです。ひとつは統一会派という方法もあります。

政党として一緒になるのではありません。国会は会派主義で、会派(グループ)という形で活動しています。会派=ほぼ政党という時も多いですが、微妙にずれていたり、複数の政党で会派を作ったりするので、会派でやるという可能性は一番あります。

政治では政策と数が大事です。
政策理念は大事。しかし、ある程度数が集まらないと投票したりする時に意見が通らない。このジレンマは常にあります。

久野は最後に「有権者として、この後も政治をしっかりと見つめていきたいです」とまとめました。
(みず)

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