あんななのなななっ!

中日・岡田俊哉投手が現役引退。大怪我を乗り越え、ファンに勇気を与えた16年

CBCラジオ『あんななのなななっ!』、生まれる前から中日ドラゴンズファンの“あんなな”こと安藤渚七が、ドラゴンズの魅力を伝える「ななのイチオシドラゴンズ」のコーナー。

12月7日の放送では、今シーズン限りで現役を引退した岡田俊哉投手を取り上げました。ファンや選手から惜しまれながらユニフォームを脱いだ左腕の16年間を振り返ります。

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誕生日当日のラジオ出演

岡田俊哉投手は、安藤が担当する12月5日の『ドラ魂キング』に出演しました。この日は、なんと34歳の誕生日当日でした。

「当日にもかかわらず、快くオファーを引き受けてくださった岡田さん。本当にありがとうございました」

番組ではケーキを用意してお祝いしたところ、「誕生日当日だったんで、お祝いしてもらえるかなって期待してきました」と言ってくれたそうです。

「本当に優しくて、もうその気遣いがなんてイケメンなんだと。ベビーフェイスな岡田投手、お顔以上に心までイケメン。本当にありがたい言葉もいただきました」

大怪我からの復活

岡田投手は2023年の沖縄キャンプ中、右大腿骨骨折という大怪我を負いました。本人も医師も、一度は現役続行は難しいのではないかと思ったほどの重傷でした。

大腿骨は股関節から膝まで続く、体の中で一番長い骨。私たちが普段歩くのにも欠かせない骨。そこが粉々になってしまったのです。

「あの映像は何回見ても目を背けたくなってしまうくらい、本当に痛いし、曲がってはいけない方向に曲がっていて…」

しかし、懸命なリハビリを経て現役に復帰。バンテリンドームナゴヤのマウンドで再び投げる姿を見せてくれました。

引退試合の前に、ナゴヤ球場で投げる最後の姿を見に行ったという安藤。

「本当に引退しちゃうの?っていうくらい、めちゃくちゃ伸びのあるストレート、最高にかっこよかったし、田島(慎二)コーチだったり、選手の皆さん、そしてファンの皆さんも拍手が鳴り止まない、そんな中で引退されていきました」

2017年WBCでの大仕事

安藤の印象に残っているのは、2017年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での登板です。

重要な場面で登板したものの、フォアボールなども重なりピンチを迎えました。しかし、その時バッテリーを組んでいた読売ジャイアンツの小林誠司捕手の声かけもあり、最後は自慢のストレートでダブルプレーに抑えました。

「あのとてつもない世界のマウンドで、ピンチを抱える中であのピッチングができる岡田投手、素晴らしいな、誇りだなって思いながら見ていました」

しかし、2017年のWBC以降は左手の血行障害が本格化し、そこからリハビリの日々が続きました。娘さんが手をさすってくれたというエピソードもあるなど、家族の支えを受けながら困難を乗り越え、通算354試合を投げ切りました。

ファンに勇気を与えた存在

『ドラ魂キング』には、たくさんのメッセージが寄せられていました。

血行障害や大腿骨の大怪我など、「野球の神様ってなんて残酷なんだ」と思わせるほどの試練の連続。ファンもくじけそうになりましたが、「岡田投手が頑張っている姿を見て、私も頑張れました」「僕も生きようと思いました」という声も多かったそうです。

「私も本当にそのひとりで、あの怪我をするマウンドを見てしまったら、ファンの皆さんもどうなってしまうんだって思ったことだから、岡田投手はどれだけつらかっただろうって思うんですけど。でも、仲間の支えとか家族の支えもありながら復活した岡田投手、本当にかっこよかったです」

これから岡田投手がどんな道に進んでいくかはまだわかりませんが、セカンドキャリアも全力で応援していきたいと語る安藤でした。
(minto)
 
あんななのなななっ!
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2025年12月07日13時44分~抜粋

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