「子どもにお金の話って、どう教えればいいんだろう?」
「お小遣いって、ただ渡すだけでいいのかな……」
親なら一度は迷うのが、「子どもの金融教育」。
エリート教育をした方が将来成功する?
いや、お金のことは考えず伸び伸びと育ててやりたい・・・
今日はそんな金融教育のいろはを、森永康平が解説します。
お金の話をタブーにしない
無理強いは逆効果。「お金の話」をタブーにしない関係づくり
子どもにお金の勉強を強制することは、
かえって苦手意識を植え付ける原因になります。
しかし、家庭内で「お金の話」を完全にタブー視してしまうことには、
思わぬリスクが潜んでいます。
◆◆◆
親から勉強を強制されたことに対して、子どもは拒絶反応を起こしがちです。
そのため、無理に机に向かわせるようなアプローチは推奨されません。
しかし、だからといって家庭内で一切お金の話をしない「タブー視」も同様に危険です。過去には、金融詐欺の被害に遭った若者が
「親に恥ずかしくて相談できない」と一人で問題を抱え込み、
悲しい結末を選んでしまった事例もありました。
家庭における金融教育の第一歩は、高度な知識を教え込むことではありません。
「お金に関するトラブルや疑問が生じたとき、真っ先に親に相談できる関係性」を日頃から構築しておくことです。
日常に溶け込ませる。家庭でできる自然なアプローチ
お勉強としてではなく、日々の生活のなかに自然にお金の話を取り入れるために、家庭で実践できる「2つの工夫」
◆◆◆
-
お小遣いを「コミュニケーション」の口実にする
渡したお金の使い道には一切口を出さず、子どもの自主性に任せます。
その代わり、「今いくら貯まった?」「次は何を買う予定なの?」と
フラットに雑談を交わします。これにより、会話が少ない時期であっても、最低月に1回はお金について話す機会を自然に確保できます。 -
買い物で「お金が動く現実」を見せる
レジでの支払いに子どもを立ち会わせ、現金やカードで決済する様子を見せます。「毎日食べているものや使っているものには、すべてお金がかかっている」という現実を肌で感じさせることが重要です。
子どもの「なぜ?」を逃さない。身近な例え話で伝える仕組み
親の買い物をマネて、子どもが「なんでカードをピッとするだけでお買い物ができるの?」と疑問を持った瞬間こそ、最大の教育チャンスです。
◆◆◆
子どもが自発的に興味を示したときは、難しい経済用語ではなく、子どもにとって一番身近な「友達との本の貸し借り」を例に出して説明します。
「もし本をビリビリに破いて返す友達がいたら、次は貸したくないよね。でも、毎回ものすごく綺麗に返してくれる友達なら、喜んで貸すでしょ? その『この人なら約束を守ってくれる』という信じる気持ちのことを、大人社会では『信用(クレジット)』と言うんだよ」
このように子どもの世界にある言葉に噛み砕いてあげることで、
子どもは拒絶感を抱くことなく、社会の仕組みをスムーズに理解できるようになります。
肩肘を張らずに、まずは日常のちょっとした会話から始めてみることが大切です。
森永大学 政治経済学部
「難しい経済を、一人ひとりの生活に引き寄せて」
毎週金曜 18時配信のポッドキャストをぜひチェックしてください!
本記事の内容は、2026年7月17日配信のポッドキャストの内容に基づいています。
