「日経平均株価が6万円を記録!」という歴史的なニュースに、
日本中が沸き立ちました。
新NISAをきっかけに投資を始めた方々も、
この「お祭り騒ぎ」に期待を寄せたことでしょう。
しかし、不思議なことが起きています。
日経平均がこれほど高いのに、
「自分の資産が思ったほど増えていない」と
首をかしげる投資家が少なくないのです。
その「からくり」の正体を、森永康平が紐解きます。
「新NISA」で投資を始めた多くの人が直面している「株高の光と影」
1. 「日経平均」だけが高い!?いびつな株高の正体
実は、今回の株高は日本株全体が強いわけではありません。
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日経平均 vs トピックス: 日経平均が最高値を更新したその日、より広範な銘柄で構成される「トピックス(東証株価指数)」は、実は前日比でマイナスを記録していました。
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偏ったパワーバランス: 指数を押し上げているのは、東京エレクトロンやアドバンテストといった、AI・半導体に関連するごく一部の巨大企業ばかりです。
つまり、「一部のスター選手がチームのスコアを底上げしているだけで、チーム全体(日本経済全体)が絶好調なわけではない」という現状があるのです。
2. 「AI」はバブルか?「半導体」との決定的な違い
投資家の注目を一身に浴びる「AI」と「半導体」ですが、
森永はこの2つを分けて考えるべきだと指摘します。
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半導体(物理的な価値): スマホ、自動車、ロボット……何を作るにも今や半導体は欠かせません。物理的な需要が確実に存在するため、今後も底堅い評価が期待できます。
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AI(収益モデルの課題): チャットGPTなどのAIは便利ですが、現状「無料で使っている人」が大多数です。莫大な投資に見合うだけの「収益(課金)モデル」が確立されるのか、あるいは他の製品にライセンス料として組み込まれるのか。この道筋がまだ不透明な点に、加熱しすぎたバブルのリスクが潜んでいます。
3. AIに「使われない」ためのリテラシー
最後に、森永自身のAIとの付き合い方にも触れました。
AIは進化していますが、まだ間違いも多いのが現実です。
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専門外の分野で使わない: 全く知らない分野でAIを使うと、それっぽい「嘘」を見抜けません。
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専門分野の補助として使う: 自分の得意分野であれば、AIのミスに気づき、修正しながら効率を上げることができます。
「投資の判断」も同じです。
情報を鵜呑みにせず、一歩引いて自分の頭で考えることが大切です。
森永大学 政治経済学部
「難しい経済を、一人ひとりの生活に引き寄せて」
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本記事の内容は、2026年5月15日配信のポッドキャストの内容に基づいています。
