北野誠のズバリ

オンラインカジノで芸人が書類送検、弁護士が解説

吉本興業所属タレントをめぐるオンラインカジノ問題で、警視庁保安課が3日に賭博の疑いで男性お笑い芸人計6人を書類送検したと、共同通信などが報じています。

日本での利用経験者は推定330万人余りという調査結果もあるほど、実は多くの人が利用しているオンラインカジノで、なぜ今、お笑い芸人が書類送検されたのでしょうか?

4月5日放送『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)では、書類送検となった理由などについて、角田龍平弁護士が解説しました。
聞き手はパーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーです。

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グレーゾーンの誤解

警視庁保安課によれば全員容疑を認め、「違法性に関しグレーだと思っていた」などと話していて、起訴を求める厳重処分の意見をつけたとのこと。

6人のうちひとりは賭け金の総額が約5,100万円にのぼり、収支が1,200万円あまりのマイナスに及んだそうです。

書類送検された6人も含め、多くの人がオンラインカジノに参加していた理由として、角田弁護士は「賭博罪にあたるかどうか、グレーゾーンの領域のもの」という認識が定着していたことを挙げました。

オンラインカジノは、最近法律が改正されて賭博罪に当たったのではなく、最初から犯罪です。

ただ、賭博罪では賭けていた人だけではなく胴元も捜査しますが、サーバーが海外にあったため結果的に捜査がしづらく、単に摘発する件数が少なかっただけのようです。

取締りが強化されたきっかけ

そのような中で2022年4月、山口県阿武町で新型コロナウイルス臨時特別給付金をひとりに誤って4,630万円送金し、送金された人がオンラインカジノで短期間に多額のお金をつぎ込んだことが話題となりました。

そこでオンラインカジノは社会的に問題があるのではないかと言われ、その後は決済代行業者が賭博の幇助という形で摘発された頃から警察の取締りも厳しくなったようです。

取締りが厳しくなる前の認識のままでは、「オンラインカジノはギリギリセーフ」と誤解することになります。

また、オンラインカジノのアプリは無料版と称したものがCMで流れ、有名スポーツ選手が広告塔になっていたため、「オンラインカジノは犯罪ではない」という勘違いをしたかもしれません。

無料版はあくまでもお金を掛けるものではなく、単なるゲームでしたが、お金を賭けることができる有料版への橋渡しを担っていました。

書類送検の後はどうなる?

今回書類送検された6人の芸人はどうなってしまうのでしょうか?

角田「起訴猶予になるかもしれないし、それは期間や頻度、回数を見てそもそも起訴されないとなるかもしれない。場合によっては逆に常習性があるということで常習賭博罪。
もちろん実刑にはならないですけども、執行猶予付きの懲役刑とかになる可能性もあるということですけど」

北野「こんなん言うちゃ悪いですけど、見せしめ的に(書類送検した)」

角田「啓発というか、一般の人に犯罪ですよということを(伝えるのが目的)」

オンラインカジノの危険性

競馬や競輪などの公営ギャンブルと違い、オンラインカジノは24時間できるというのが最も大きな危険性と言え、それが多額のマイナスを生む場合があります。

北野「24時間参加できるのは、FXとこれぐらいですからね。FXは22時間ぐらいですけどね」

FXはギャンブルではなく投資ですが、こちらも大きくお金が動くという点で注意が必要です。

最後にあらためて北野はオンラインカジノについて、「本当にやってはいけないので、気をつけてください」と注意喚起しました。
(岡本)
 
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2025年04月05日09時02分~抜粋

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