北野誠のズバリ

桂雀々さんが64歳で急逝。北野誠、親友を悼む。

11月20日、落語家の桂雀々さんが糖尿病からの肝不全のため茨城県内の病院で亡くなったと、雀々さんの所属事務所が22日に発表しました。64歳でした。

発表当日のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、オープニングで北野誠が親友の逝去について「まだ実感がわかない」としつつ、雀々さんとのエピソードを語りました。

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一抹の不安が

実は雀々さんが倒れたのを知っていた北野。
10月28日には集中治療室に入っていたそうですが、命には別条がないとのことでした。

その3日ほど経って雀々さんのマネージャーから「峠を越えたので、31日には一般病棟に移りました。みなさんご安心ください」との連絡がありました。

その矢先の逝去。あまりに急な展開に驚いた北野。

雀々さんにLINEを送っていましたが、既読が付かなかったそう。
そのため「本当に戻ったのかな?大丈夫かな?」と一抹の不安はあったそうです。

あの時の雀々さん

あまりの早逝に驚くばかりの北野。

今年2月には大阪で「笑福亭笑瓶を送る会」を根本要さん、嘉門タツオさん、そして雀々さんと開催したばかりです。
この時も糖尿病のためインシュリンを打っていて、あまりお酒は飲んでなかったです。

笑瓶さんが亡くなったときのお通夜の晩はインシュリンを打ちながら「ガンマGTP1200の値を1年間で250まで下げた」と話していたそうです。
「ノンアルコールハイボールを飲んでいて、お酒を飲んでいる誰よりもテンションが高かった」と振り返ります。

インシュリンを打つたびに「お前、たばこ吸ってたらあかんで」と北野に説教していた雀々さんですが、北野は「お前の方があかんやろ」と思っていたとか。
そして「それにしても早すぎる」と繰り返します。

「なんでおれへんのやろ」

北野によれば、雀々さんは「人たらしの天才」でした。そして幼い頃からの苦労話をネタにもしていました。

北野「笑瓶の時も棺の中の顔は見てないので、2月の送る会で初めて4人のメンバーが揃って舞台に立った時『本当に笑瓶が死んだんやな』と思った。

だから、たぶん今回も雀々さんが死んだと実感が湧くのは、タツオや要ちゃんと会ったりすると『あ、なんでここに雀さんおれへんのやろ?』と思う時だと思います。

いつものメンバーでパズルが欠けるというのはこういうことなんやと思いました。人の死はそういうことなんやと思います」

健康第一

今回北野が痛感したのは、やっぱり健康が第一だということ。

北野「僕も酒も飲むし、電子タバコも吸うけど、急に亡くなると、僕らみたいに一緒に仕事して、遊んで、語り合ってきた人間からしたら、本当にぽっかり穴が開くというのはこういうことなんだと思いました」

そして「糖尿の方、糖尿予備軍の方も、皆さん本当に身体に気をつけていただきたい」と続けました。

最後のヅラ

北野「今年は、本当に好きな人が亡くなっています。
西田敏行さん、キダ(タロー)先生、(桂)ざこば師匠、雀さんも。本当にこの1年でこんなに亡くなるの、そんな年回りがあるんやと思います。

たぶん、あちらの世界に行ったら、たかじんさん、上岡師匠、笑瓶と桂雀々の4人で、キダ先生のヅラを取っているんだと思います。

もうキダ先生のことを話すこともないと思ってましたが、最後のヅラということでこの話をさせていただきました。
“最後のヅラ”(笑)…たぶん、雀さんは今ので笑っていると思います」

終始気を張って語っていた北野、最後は見事に笑いで締めました。
(みず)
北野誠のズバリ
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2024年11月22日13時00分~抜粋

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