災害が多い日本ですが、いざという時に役に立つのが火災保険。
持ち家であれば必ず入っておくべきものですが、実は保険に入れなくなるケースがあるそうです。
11月18日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、火災保険に入れない条件について、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナー徳山誠也さんが解説しました。
聞き手は北野誠と大橋麻美子です。
古い家は保険に入れない?
今回取り上げた質問は、次のとおりです。
「築40年以上になる実家の火災保険を更新しようとしたところ、更新はできず加入できませんでした。
古い家だから加入できないのか、契約者が高齢になっているから加入できないのか、原因はハッキリわかりません。
加入できない原因と今後どう考えて動けば良いのか、教えていただけないでしょうか?」(Aさん)
歳をとると生命保険に入りにくくなるという話は聞きますが、火災保険も同様なのでしょうか?
徳山さんはまず「以前は築年数に関係なく掛け金が同じだった時代がありましたけど、最近は築年数によって保険料が変わるというしくみに変わってきている」と語りました。
そして基準が変わる度に最長契約年数が短くなっていき、さらに最近では築年数が長いと損害保険会社が新規の加入を引き受けないケースが出ているとのことです。
保険に入れない理由
築年数が長い家が敬遠される理由は、新築や築浅の物件と比べるとどうしてもリスクが高くなってしまうということ。
例えば電気設備や給排水設備の老朽化による火災や水濡れのリスクが高くなったり、台風や大雪などの自然災害が原因で建物が倒壊するリスクも高まったりします。
保険会社側からすると、古い家は保険料を払うケースが増えてしまうため、それが保険料に跳ね返ってしまうというわけです。
また、築年数が長い家で長期契約を結ぶと、やはり保険会社側のリスクは高くなってしまうため、1年ごとといった短いスパンで契約し、それでも厳しいとなると断られてしまうということになります。
引き受けてくれる築年数は保険会社によって異なりますが、徳山さんによると、築40年以上では何かと制限がかかる可能性が高くなるそうです。
リフォームすると保険に入れる?
では、リフォームして多少新しくすれば保険に入れるのでしょうか?
徳山さん「リノベーションなどかなりやり直してる場合は、建築基準によりますけど新築とみなされるような場合もありますけど、ちょっとしたリフォームだと築年数は変わらない判断になりますね」
建築確認により新築と同じ扱いになると、保険に入りやすくなる場合もあるそうです。
また、地震保険はよく火災保険の特約として入ることが多いですが、こちらも火災保険に加入できればつけられます。
実は火災保険は家が古くなればなるほど、簡単に加入したり見直したりできるわけではないということがわかりました。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2024年11月18日14時14分~抜粋