『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)木曜日の人気コーナーが「大人電話相談室」。
悩みを抱えるリスナーが電話でパーソナリティの北野誠に直接相談し、回答しています。
10月31日の放送では、マッチングアプリを通じて男性と知り合ったものの、「これってロマンス詐欺ではないか?」と悩む女性が登場しました。
実際に詐欺に引っかかりかけた!
相談者は40代女性のAさんで現在婚活中。
昔、17歳で結婚したいと考えていましたが、17歳を過ぎると結婚願望がなくなってしまい、気づくと40歳に入り、こどもを産むならもうそろそろと思い、マッチングアプリに登録したのだそうです。
今回の相談は、現在付き合っている人はロマンス詐欺ではないかと疑っているとのことですが、実は以前、実際にロマンス詐欺をやっている人に当たってしまったそうです。
その時はマッチングアプリを始めたばかりで、すぐに自称ロサンゼルス出身のかっこいい人から連絡が来たため、「いいね」を押すとマッチングが成立。
すぐにメッセージのやりとりをするようになり、その中には甘い言葉とともに「一緒にオーロラを見に旅行に行きましょう」との提案がありましたが、旅費になんと300万ドル(約4億5千万円)かかるという破格の提示がありました。
その後もやりとりをしてマッチングアプリを退会し、LINEのやりとりを続けて電話をするようになったのですが、ビデオ通話は断固拒否。
怪しいと思ったAさんは被害に遭う前にブロックしました。
怪しい?本物?
そして現在付き合っている男性は、インスタのDMがやってきたことがきっかけ。
日本人の名前ですが、日本生まれで台湾育ち、現在は東京で働いているとのことです。
ビデオ通話をしたことがあり、写真とあまり変わらない感じで、現在は独身で、2018年に妻を亡くされたそうです。
以前のことがあったためAさんはかなり疑っていて、どうしてもビデオ通話で話をしたいと強く主張し、「あなたは詐欺ではないですか?」と聞くと結構怒られたそうです。
今のところはお金にまつわる話は出ていませんが、12月に台湾へ旅行に行きたいとは言われているそうです。
また、妻との死別で同情を買っているのではないかと、さらに疑いを深めているAさんですが、現時点でロマンス詐欺なのかどうか、北野はどのように判定するのでしょうか?
詐欺かどうか見極めるポイント
ここまでの話を聞いて、北野は太鼓判を押すわけではありませんが、ギリギリ大丈夫と判定しました。
北野「要はお金を引っ張るのが、ロマンス詐欺の最終目的ですから。
お金を貸してくれとか、同じ日本どうしやから、あなたに会いに行くのにお金が要りますよっていう話でもないじゃないですか。
だからお金の話をしてきて、納得できなかったら止めるっていうことが一番大事なんですよ」
結婚詐欺はよく最初は10万円ぐらいからあげてしまったりするのですが、それがどんどん金額がエスカレートしていき、気づけば巨額の詐欺に引っかかるということがあります。
北野「人間の心理で面白いと思うのが、最初に10万渡すと、周りに相談したらみんな『絶対ダマされてるって!』って言われるんですけど、10万円ベットした人間は10万円を出した瞬間から『ダマされてないよね、私!」って言いたいんですよ。
それは最初に10万円払った自分がバカだと思いたくないからで、それが一番付け込まれる隙なんですよ」
マメな男性は怪しい?
それなら安心と言いたいところですが、その彼はLINEで多く連絡をくれるため、Aさんが「台湾の人はマメ」と語ると、風向きが変わりました。
北野「マメなのはちょっと引いといたほうがいいですよ。
台湾の男性とかイタリアの男性とかじゃなくて、ロマンス詐欺の男性はマメなんですよ。
だって相手に余計なことを考えさせないようにするために、隙間を開けたらアカンのですよ」
Aさんは途端に彼を怪しいと思うようになりましたが、やはり見極めるポイントはお金の請求をすること。
12月に台湾へ旅行する際、旅行代が割り勘であれば問題ありませんが、ここで「旅費の
手続きをまとめてやるから、50万円振り込んでほしい」などと、妙に高い値段が出てきたら怪しいと思って良さそうです。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2024年10月31日14時14分~抜粋