北野誠のズバリ

解約しない方が良い「お宝保険」って何?

物価高が続いている昨今、家計のために毎月の固定費をできるだけ減らしたいところ。

その固定費の1つが保険で、見直して安くなるなら変えたいところですが、実は変えない方が良いケースもあるそうです。

10月7日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナー徳山誠也さんが、リスナーから届いた保険に関する相談に対して回答しました。

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お宝保険とは?

相談の内容は次のとおりです。

「先日保険の見直しを検討していたら、担当者に『この保険は"お宝保険"なので解約しない方がいい』と言われました。

一方で『この保険は見直した方が安くなる』と言われるものもありました。
入った時期はほぼ同じなのに、なぜこのような違いが出るのかわかりません。

『お宝保険』とは何か、見直しの基準はどう考えれば良いのか教えてください」(Aさん)

「お宝保険」について徳山さんが解説しました。

簡単に言えば「利率が高い貯蓄型の保険」とのこと。
一般的に、貯蓄型の保険は契約時点の利率が払込終了時まで適用されます。
例えば90年代半ばでは利率がおよそ3%と今よりも高かったため、その保険に加入し続けていると、後にかなり高い解約返戻金や満期金が受け取れるそうです。

昔から入っている保険は得?

徳山さんが相談を受けた中でよく見かける「お宝保険」は個人年金保険というもので、老後のための積み立てが目的。
利率が高かった30年以上前から払い続けている方も多いようです。

一方で学資保険はこどもが大学生になると満期を迎える性格上、利率が高い時代に入った方は満期を迎えていると思われます。

つまり、90年代半ば以前から貯蓄型の保険に入っている方は利率が高いため、あえて新しい保険に入り直す必要はないとのことです。

最近の保険のほうが良いケースも

ただし徳山さんは、「お宝保険」と呼ばれる保険については「もらい方に注意が必要」とアドバイスすることがあるそうです。

なぜなら、個人年金保険は金融商品のため利益が雑所得と見なされ、所得税がかかるというのがその理由。
他に収入や所得があれば合算されて、さらに税金が高くなる可能性があります。

個人年金保険のもらい始めは60歳が多いですが、今や65歳までまだまだ働く人も多い時代。
そうすると、給与所得と合算されて税金が高くなる可能性があるとのことです。

個人年金保険はもらえる時期を先延ばしすることができる場合もあります。
もし60歳以降も働くのであれば、徳山さんは収入がなくなったり少なくなったりする時期からもらい始めることを勧めました。

なお逆に新しい保険の方が良い場合もあり、特にここ10年、20年で考えると保険商品の進化や保険会社間の競争などにより、良い商品が出てきています。

保険料が安いだけでなく高度医療など保障内容が幅広かったりするなど、掛け捨て保険でも昔と比べて変わっている部分もあるため、いろいろ見比べてみるのが良さそうです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2024年10月07日14時13分~抜粋

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