北野誠のズバリ

SNSで炎上!上げ馬神事で関係者が書類送検

三重県桑名市の多度大社で行なわれた上げ馬神事で、関係者12人が先月24日に書類送検されたと、CBCテレビが報じました。

警察によると、昨年5月に行なわれた上げ馬神事で馬に坂を登らせたり、暴力的な行為をしたりした疑いが持たれています。

脚を骨折した馬1頭が殺処分されたことなどから、動物虐待にあたるとの批判が上がっていて、複数の動物愛護団体からの刑事告発を受け、三重県警が捜査していました。

9月28日放送『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)では、北野誠と「大川興業総裁の大川豊がこのニュースを話題にしました。

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動物虐待との抗議

北野は動物愛護団体の抗議について理解を示しつつ、「神事を行なっている側も伝統だから行なっているが、どのような意味があるのかという疑問がつきまとう」と語りました。

エッセイストのみうらじゅんさんは全国の変わった祭を「とんまつり」と称していますが、地元の人も昔から受け継いできたものの、なぜこのような祭りを行なっているのかわからないということもあるようです。

今回問題に挙げられた上げ馬神事は、2mの土の壁を乗り越えた回数により、農作物が凶作か豊作かを占う伝統行事です。

北野「たぶんですけど、どれぐらい前からかやってた時にみんなはそれで盛り上がったから、自分で武者の格好をして登りたい。
神事やという高揚感もあった、岸和田のだんじりもそうですし、あれもケガが出ても辞めない。
神事としてわれわれが毎年楽しんでる、守ってるもんなんだと。

その意味はどこにあったんやということから考えると、祭りの意味ってよくわからないですよね」

大川「非日常世界をね。昔は夜這いができたりとか、いろいろあったと思うんですよ」

イベントとしての側面

神事ではあるものの、娯楽が少ない時代では、数少ないイベントとして盛り上がったという側面があるのかもしれません。

北野「例えば京都の祇園祭も、疫病が流行った頃の平安時代に疫病対策として神にお祈りするというところから始まったのが、いつの間にか鉾とかいっぱい現れたり。

お稚児さんは神様の子で、選ばれたら絶対に床についてはいけない。抱っこしたり馬に乗せたりして練り歩くんですけど、今で考えたらこども虐待ちゃうかなというぐらい」

上げ馬神事も今の基準に照らし合わせると、動物虐待ととられても仕方のない面もあり、北野は「今の時代に合うのかどうかということを考えるべきだった」と語ります。

見直しされる時期か

多度大社では昨年多くの批判を受けたため、今年の上げ馬神事では勾配を緩やかにして土の壁を低くし、馬が登りやすいように対応しました。

伝統行事となっていると、「どうしても自分の代で終わらせるわけにはいかない」という思いもあるでしょうが、時代によって継続ができなくなる場合があります。

今年6月には、人手不足などから岩手県奥州市の「蘇民祭」が1千年以上の歴史に幕を閉じざるを得ず、話題となりました。
現在行う必要性や意義が見直され、さまざまな祭りの伝統が変わることが増えそうです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2024年09月28日09時21分~抜粋

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