クルマを使っている方にとって、まさかの時に備えて自動車保険は絶対必要です。
しかし、これまで物損事故などをたびたび起こしてしまうと、保険に入れなくなってしまうものなのでしょうか？
7月8日放送のＣＢＣラジオ『北野誠のズバリ』では、小宇佐・針田（こうさ・はりた）FP事務所のファイナンシャルプランナー・徳山誠也さんが自動車保険に関する相談に回答しました。
事故を複数回起こすと保険に入れない？
今回、番組が取り上げた相談の内容は次のとおりです。
「うちのこどもが昨年運転免許を取ったので、車を買ってあげましたが、すでに2回も事故を起こしました。
幸い相手方に大きなケガはありませんでしたが、相手の車の修理のために任意保険はしっかり使いました。
気になるのはあまり何回も保険を使っていると、次回の保険更新ができなくなるのではないかという話を以前聞いたことがあるので、自動車保険の更新ができなくなることがあるのか？対応策があれば教えていただけないでしょうか？」（Aさん）
実際に自動車保険の加入や更新を断られるということは、あるのでしょうか？
自分は何等級？
徳山さんはまず「自動車保険も契約なので、断られるケースはあります」と語りました。
前年と同じ保険会社で同じ自動車、同じ契約内容でも、条件によっては更新を断られる場合があるとのことです。
保険会社からすると、いくら保険料を毎月払ってもらっていても、何度も事故を起こされて支払いが多いと困ります。
また事故が多いこと以外に断られるケースは、ノンフリート等級の割引が1等級という場合も考えられるとのことです。
自動車保険はノンフリート等級制度によって保険料の割引率や割増率が決まっていて、20等級まであります。
20等級が最も割引率が高くて1等級が最も割増率が高く、最初は6等級から始まります。
無事に1年間過ごすと1ランクアップで7等級、それ以降も無事故ならランクアップしていきます。
保険会社を変えたらリセット？
ただ、車を乗っている人が別の人だったり、もらい事故に遭って保険を使うことも多いため、複数回の事故というだけで保険が断られるというわけではありません。
とはいえ、やはり等級が低いままの方は、断られてしまう可能性が高いようです。
注意すべき点は断るかどうかの判断は保険会社によってまちまち、徳山さんはあくまでも一般例で断る理由は保険会社が教えないため、外からはわかりにくいとのことです。
また、保険会社を変えるとリセットされるかというとそうでもなく、等級や事故の情報は原則引き継がれます。
過去13か月以内に契約を締結していた保険会社について、正確に伝えなければならないという告知義務もあるため、以前起こした事故は次の保険会社にも知られます。
さらに事故の情報は自動車ではなく記名被保険者という車を主に使用する人に紐づくため、車を買い替えたり契約者を配偶者に変えたりしても、事故の情報は引き継がれるとのことです。
断られたらどうする？
では、実際に自動車保険の加入を断られてしまったら、どうすれば良いのでしょうか？
まずネット系や電話のみの申込受付を行う保険会社だと相談しづらいと指摘する徳山さん。
「対面で事情を説明できる代理店を経由した方が良い」とアドバイスしました。
もしネットで申し込む際に無事故などと入力して、仮に保険に入れたとしても、新しい保険会社に後から情報は入ってきますので、嘘はつけないと思った方が良いでしょう。
（岡本）
北野誠のズバリ
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2024年07月08日14時13分～抜粋