『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)の1コーナー「工作員太廊の潜入レポート」では、東海地方を中心に活躍しているお笑い芸人の太廊が、毎週気になるスポットやイベントなどへ実際に潜入しリポートしています。
6月22日の放送では、昆虫好きの方は特に要注目という岐阜市の博物館を取り上げました。
一部で人気の昆虫カードゲーム
太廊は以前から100円ショップのダイソーが販売しているトレーディングカードゲーム『蟲神器(むしじんぎ)』の大会に出場しています。
それをこのコーナーで報告したことが、今回昆虫を取り上げたきっかけ。
ポケモンや遊戯王などの大会が行われているのを尻目に、いい大人同士が隅の方で遊んでいる状態なのだそうです。
そして、この話を聞いた友人から「昆虫に興味があるなら一度、岐阜の昆虫博物館に行ってみたら?」と勧められたので行ってみたというわけです。
100年以上前に開館
その博物館とは、岐阜市にある名和昆虫博物館。
JR岐阜駅から車で15分ほど北へ向かった岐阜公園の中にありますが、世界各国から収集された虫の標本が30万点以上も所蔵されているとのこと。
建物は古びた洋館ですが、うっそうと茂った木々の中にあり、まるで森の中に迷い込んだかのようなシチュエーションです。
開館したのは100年以上前の1919年(大正8年)、建物は登録有形文化財に指定されているという日本最古の昆虫博物館です。
博物館の隣には標本貯蔵庫がありますが、こちらはさらに古く、1907年(明治40年)に建設され、岐阜市重要文化財に指定されています。
きれいな昆虫に大興奮!
1階で展示されているものの中で、太廊が特にフォトスポットとしてお勧めしたのが、レテノールモルフォという蝶の標本。
モルフォ蝶というのは、南米のアマゾン川付近に棲息する羽がキラキラと光る蝶で、見る角度によっては虹のように色が変化するのだそうです。
その中でもレテノールモルフォは最も輝きが強く、青く光る様はまるでサファイヤのよう。
その青くて綺麗な蝶が、幾何学模様のように幾つも並べられている様は圧巻です。
他にもきれいな昆虫が展示されていて、例えばマレー半島などに棲息するオウゴンオニクワガタは、名前のとおり本当に金色に輝いています。
また、西日本に棲息するヤマトタマムシは緑色に輝いてきれいですが、太廊は「蟲神器に出てくるのがちゃんといるんだ!」と思ってしまったそうです。
最も太廊が感動したのが、ゴライアスオオツノハナムグリという、大きなカナブンのような虫。
蟲神器でも誰もが対戦で使うカードとして人気なのだそうですが、アフリカに棲息する虫のため、今回初めて実物を見て大興奮。
蟲神器をプレイしている方は、カードに書かれている解説を見つつ、より楽しめそうです。
ギフチョウの名付け親
30万点以上もの昆虫が収蔵されている名和昆虫博物館は、「昆虫翁」と呼ばれていた初代館長の名和靖氏によって作られました。
かなりの昆虫好きで、仕事で岐阜の郡上辺りに行っていた時に蝶を見つけ、これは珍しいと紙にはさんで持って帰ったところ、実際に新種の蝶でギフチョウと命名されました。
また、昆虫好きであると共に、害虫駆除などの研究も行われたそうです。
昆虫好きの方や蟲神器を遊んでいる方はもちろん、夏休みの自由研究などの目的でも行ってみてはいかがでしょうか。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2024年06月22日11時08分~抜粋