CBCラジオ『北野誠のズバリ』の木曜日に放送されているのが、「山内彩加のあや☆カルチャー」。
山内彩加アナウンサーが最近気になるマンガや小説、音楽、映画などのサブカルチャーを紹介しています。
3月14日の放送では、社会問題をわかりやすく知ることができるというマンガを取り上げました。
非行の真の原因がわかるマンガ『ケーキの切れない非行少年たち』
医療少年院の実体験から作品に
その作品とは『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮社)です。
もともと2019年に新書として販売され話題を呼びましたが、翌年にマンガ版が発売され、現在は8巻まであります。
内容は非行に走ってしまう少年少女の問題をわかりやすくイチから描かれていて、作者は児童精神科医の宮口幸治さん。
以前は医療少年院という矯正施設で働かれていました。
その経験の中で宮口さんが気づいたのが、反省すること以前に問題があるということ。
犯罪を起こした自分と向き合い、被害者のことを考えて内省しようとするのですが、その力がなく、認知力が弱いのだそうです。
もともと2019年に新書として販売され話題を呼びましたが、翌年にマンガ版が発売され、現在は8巻まであります。
内容は非行に走ってしまう少年少女の問題をわかりやすくイチから描かれていて、作者は児童精神科医の宮口幸治さん。
以前は医療少年院という矯正施設で働かれていました。
その経験の中で宮口さんが気づいたのが、反省すること以前に問題があるということ。
犯罪を起こした自分と向き合い、被害者のことを考えて内省しようとするのですが、その力がなく、認知力が弱いのだそうです。
ケーキがうまく切れない
その一例が、丸いケーキを3等分できないということ。
本来であれば、3つとも同じ大きさになるように、Y字型のように切るべきところが、まず半分に切ってから残りの半分をさらに半分に切って、大きさがバラバラになってしまったり、ガタガタな形になったりしてしまうのだそうです。
あらすじですが、医療少年院に勤める六麦さんが、ケーキを3等分に切れないこどもたちがいることで、認知力が弱い少年が罪を犯すことが多いことに気づきます。
そこで、少年院を出た後に学校生活や社会生活で困らないように導いていくトレーニング方法を公開する内容となっています。
本来であれば、3つとも同じ大きさになるように、Y字型のように切るべきところが、まず半分に切ってから残りの半分をさらに半分に切って、大きさがバラバラになってしまったり、ガタガタな形になったりしてしまうのだそうです。
あらすじですが、医療少年院に勤める六麦さんが、ケーキを3等分に切れないこどもたちがいることで、認知力が弱い少年が罪を犯すことが多いことに気づきます。
そこで、少年院を出た後に学校生活や社会生活で困らないように導いていくトレーニング方法を公開する内容となっています。
非行に走る原因
北野は新書ですでに読んでいるのですが、そこで印象に残ったことを語りました。
北野「他人に伝えるというボキャブラリーが(少ない)。
『バカ』とか『うっせえな』とか『ふざけんな』とか、本来ならちゃんと説明できる言葉を持ってたらそうはならないのに、自分のモヤモヤした気持ちを人にどう伝えていいのかわからない。
この技術というのは、知能指数(IQ)に関係するという本なんですよね」
IQの平均は85~115ぐらいと言われ、都道府県によって判断が異なりますが、知的障害とされる人は、だいたい55~70と定義されています。
北野「他人に伝えるというボキャブラリーが(少ない)。
『バカ』とか『うっせえな』とか『ふざけんな』とか、本来ならちゃんと説明できる言葉を持ってたらそうはならないのに、自分のモヤモヤした気持ちを人にどう伝えていいのかわからない。
この技術というのは、知能指数(IQ)に関係するという本なんですよね」
IQの平均は85~115ぐらいと言われ、都道府県によって判断が異なりますが、知的障害とされる人は、だいたい55~70と定義されています。
境界知能にあたる人は14%
その間、70~84が境界知能とカテゴライズされていて、全体の14%ほどの方が当てはまるといわれています。
その方々がボキャブラリーが比較的少ないために自分の感情がうまく表現できず、周りから誤解されることもあるそうです。
もちろん、境界知能の方々が全員非行に走るというわけではありませんが、IQ100を基準とした社会の中で生きづらさから暴力に走ってしまうということもあります。
必ずしも本人の性格が非行の原因ではなく、フォローされない環境が原因となることもあるというのは、新たな気づきではないでしょうか。
この本では具体的なトレーニング方法も紹介されていて、活字が苦手という方もマンガであればわかりやすく読めそうです。
(岡本)
その方々がボキャブラリーが比較的少ないために自分の感情がうまく表現できず、周りから誤解されることもあるそうです。
もちろん、境界知能の方々が全員非行に走るというわけではありませんが、IQ100を基準とした社会の中で生きづらさから暴力に走ってしまうということもあります。
必ずしも本人の性格が非行の原因ではなく、フォローされない環境が原因となることもあるというのは、新たな気づきではないでしょうか。
この本では具体的なトレーニング方法も紹介されていて、活字が苦手という方もマンガであればわかりやすく読めそうです。
(岡本)
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