北野誠のズバリ

ストレスや不安を和らげる!「マインドフルネス」ってどんなトレーニング?

超高齢化社会を迎えている日本。人生の後半戦を明るく元気に過ごすにはどうすればよいのでしょうか?

3月13日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、高齢者のストレスを和らげる「マインドフルネス」について、CBC論説室の後藤克幸特別解説委員が解説しました。

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不安から離れ心を満たすトレーニング

超高齢社会は、お年寄りのさまざまな不安やストレスが募る時代。

それを和らげる方法として注目が集まっているのが「マインドフルネス」です。

これは「過去の悲しい出来事や苦労したこと、未来に対する不安などから一旦自分を切り離して、今生きているこの瞬間に意識を集中させて、心を満たすため」のトレーニングです。

お年寄り自身や、介護をしている家族のストレスを和らげる方法のひとつとして、高齢者施設での介護予防教室などで広まりつつあり、注目が高まっています。

具体的なトレーニング方法

「マインドフルネス」は、全部で3段階。
家の中や職場の休憩時間で簡単にできるトレーニングです。

まず、背筋を伸ばし、良い姿勢で椅子に座り、目を閉じます。

そして、そのままの姿勢の中で深呼吸をして、空気が鼻から喉を通って肺に入り、出ていくことに意識を集中させます。

いろいろな考えや感情や気持ちがウワーッと浮かんできますが、何も判断はしません。
そのままやり過ごして、とにかく呼吸に集中し続けます。

これを毎日3~5分ほど続けるのが、「マインドフルネス」の具体的な方法です。

考えを整理整頓する時間を作る

過去の出来事や後悔、未来の不安。人間はどうしてもこれらにとらわれがちになります。

「マインドフルネス」は、あえて一旦立ち止まって静かな心にして、「ぐちゃぐちゃな考えを整理整頓するきっかけを作る時間というものを持ちましょう」というトレーニングです。

欧米での研究では、介護疲れでストレスが溜まっていた家族がこのマインドフルネス教室に8週間参加し、ストレス軽減の効果が認められたという報告があったといいます。

オーストラリアでは、高齢者ほどこのトレーニングの効果が強く現れたという研究報告もあるそうです。

呼吸している、生きている

超高齢社会の中で健康維持をするためには、身体の健康とともに「心の健康」の維持が大切であるといわれています。

北野誠「呼吸に集中することによって、他の余計な雑念を一度払いのけてしまうということなんですね」

後藤「“今”に集中する一番いい素材。自分が呼吸している、今生きているんだということに意識を向けることがトレーニングになるんだそうです」

人間はどうしてもいろいろと考えてしまう生き物。

一度立ち止まって静かに息をして、「自分はこうやって生きている」ということを心に満たす時間を取ることはあまりありません。

後藤「あえてこれをやりましょう、ということが今注目されてるんだそうです」

ハンモックに揺られて呼吸に集中

北野「後藤さん、それはやっぱり買われたハンモックでやらないかん」

後藤「いいですね!」

コーナー登場時、ハンモックを購入したものの年に一度しか使っていないことを北野にいじられた後藤委員でしたが、思わぬところで話がつながりました。

ハンモックに乗って、静かに目を閉じて、呼吸に集中する。最高のシチュエーションです。

北野「ハンモックは絶対ええと思いますよ。ゆらゆら揺られながら雑念を…。でも年に1回しかやってないらしいですけど」

後藤「出してみましょう。これから春で気候も良いし」

「いいことを教えていただきました」と、ご機嫌な後藤委員でした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2024年03月13日13時27分~抜粋

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