北野誠のズバリ

話題のNISA、毎月いくら積み立てたらいい?

11日に日経平均株価が一時1,000円近く下げたものの、ここのところ株高が連日、報じられています。

そのような状況でいま注目を集めているのがNISAです。

CBCラジオ『北野誠のズバリ』の「ズバリマネー相談室」では、リスナーから届いたお金に関する疑問や悩みに対し、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナーが回答。

3月11日の放送では、NISAを始めようと思っている方からの質問に対し、徳山誠也さんが回答しました。

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貯蓄をすべて投資に回しても良い?

今回取り上げたおたよりは、次のとおりです。

「NISAでの積み立て投資を考えています。毎月ある程度は貯蓄できるのですが、その全額を積み立て投資に回して良いかどうか迷っています。

NISAであれば税金がかからずに引き出せると思いますので、大部分を入れても大丈夫だと考えていますが、投資に回しても良い割合の基準の考え方を教えていただけますでしょうか?」(Aさん)

手元に現金を残しておかないと不安という方も多いと思いますが、どれぐらいの割合を投資に回しても良いかどうか、何によって決めれば良いのでしょうか?

徳山「積み立て投資を始めるにあたって最初に考えることは、何のために積み立てるのかという目的ですね。

なぜそれを考えるべきかというと、お金が必要になるまでの期間によって、そもそも運用を行うべきかどうかが分かれてくるからですね」

投資しても良いケースは?

例えば老後の生活資金を貯めるのが目的であれば、仮に今40歳としても20年先以上の話になるので、長い目で見て投資を行うことができます。

株価はその時々で上下しますので、投資は期間が長ければ長いほどリスクが少なくでき、失敗も少なくなるため、多めに投資に回しても良いかもしれません。

では、どれぐらいの期間だと長い期間の投資といえるのでしょうか。

徳山「一般的に15年以上と言われますけど、今だったら世界株式などに幅広く分散されていれば、データ上は10年以上ぐらいあれば元本より増えますよという過去のデータになってます」

もし教育費用のために投資したいという場合、現在未就学児の大学費用が目的であれば、運用期間が10年以上あるため、投資しても増えて返ってくる可能性が大きいです。
しかしすでに小学校の中学年・高学年あたりだと、普通に貯蓄した方が良さそうです。

手元におくべきお金はどれぐらい?

では、実際に毎月、どれぐらいを投資に回しても良いのでしょうか?

徳山「今から1、2年以内ぐらいに使うお金は確保しておかないといけないですね。
例えば車検や自動車税、あとは年払いのものは結構忘れてたりしますので。

もし貯められていない場合は、毎月のお金から積み立てなきゃいけないので、それは投資とは分けて考えなきゃいけないです」

そのほかには生活防衛資金という、もしもの時のお金も貯めておく必要があります。
冷蔵庫や洗濯機が故障するなど、急に大きな出費が必要となることもありますので、これも毎月少しずつ貯めておいた方が良さそうです。

同じ予期せぬ出費で、自動車事故や自然災害などは保険に入って備えておいた方が良いです。

徳山さんによれば、生活防衛資金の一般的な目安は、働きであれば生活費の3か月分、働き手が1人だと6か月分、フリーランスなら1年分ぐらいあるのが理想とのこと。
それらのお金が準備できているのであれば、投資に回して良いとのことです。
(岡本)
 
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2024年03月11日14時13分~抜粋

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