北野誠のズバリ

勝手に食べたら罪になる?誤配されたフードデリバリーはどうすればいい?

身近な疑問・質問・お悩みを解決する『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)の「ズバリ法律相談室」のコーナー。

3月6日の放送に寄せられたのは「デリバリーで間違って届いた商品を勝手に食べたら怒られる?」という質問です。置き配で牛丼を頼んだのに、届いていたのはなんとハンバーガーショップの紙袋。
このように間違って配達されてしまった場合、勝手に食べてしまってもよいのでしょうか?

オリンピア法律事務所の原武之弁護士が、この質問に答えました。

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牛丼を頼んだのに…

先日、初めてフードデリバリーで牛丼を注文したというAさん。
置き配に指定して商品が到着したという連絡があったので玄関を開けたところ、某有名バーガー店の紙袋があったといいます。

「開けてみると、チキンナゲットとポテトとコーラが入っていました。間違い配達というやつです。すぐに届けてくれた人に連絡をしましたが繋がりませんでした。これって食べてしまってもいいんでしょうか?食べてしまったら何か罪に問われるんでしょうか?」(Aさん)

「フードデリバリーって、まあまあ間違い配達があるみたいですね」という北野誠に、「足りないっていうのも多いですよね」と原弁護士。

再度正しい商品を請求できる?

今回のように間違った商品が届いた場合、再度正しい商品を請求できるのでしょうか?

売主には指示通りの商品を提供する義務があります。それを履行していない以上、「持ってきて」と言うことはできるそうです。

さて今回の論点は、間違って配達されてしまった商品をどうするかです。
関係のない配達員に突き返すわけにもいかない上に、突き返された方も困ります。

原弁護士「返品・返金は義務ではないですけれど、間違えたという証拠物ではあるのでそれは取っておいて。問い合わせの結果、『捨ててください』と言われたら初めて捨てていい、という状態ですね」

誤配の証拠品なので、勝手に食べたり捨てたりするのではなく、まずは問い合わせることが大切とのことです。

まずはカスタマーサポートへ

牛丼を頼んだのに、実際に届いたのはチキンナゲットとポテトとコーラ。

北野「配達している間に中身が変わるってことじゃないんですよね(笑)」

原弁護士「複数か所回っていきますっていうやつがあるんですよね。置き配だから中身は誰も確認せず、置いて行っちゃったんでしょうね」

このように誤配されてしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

まず第一に、カスタマーサポートセンターへ連絡すること。

この場合「間違えた商品はそちらで処分してください」と言われることが多いようです。

感謝の一品追加

原弁護士「その場合は、楽しんで食べてくださいと。捨てるも食べるも自由ですから。もったいないですから食べていただいて。すると次の牛丼はいらないんじゃないかっていう(笑)」

北野「思いますけど」

原弁護士「だから返金されることが多いです」

では、どうしても牛丼が食べたい場合はどうなるのでしょうか?
その場合はもう一度作り直すため、やはり時間がかかります。

実際、同じ経験があるという原弁護士は、なんと自ら受け取りにお店に出向いたそうです。

北野「全然デリバリーじゃない(笑)」

原弁護士「どうしようもないなと思って。『行きます』って言ったら『ありがとうございます』って。一品追加してくれました(笑)」

面倒くさがらずお店に受け取りに行った原弁護士に、思わぬ幸運が巡ってきたようです。

まずは証拠を残すこと

原弁護士「実際は再注文という形になるんでしょうけど。臨機応変に注文したところにもう1回連絡して交渉すれば、いろいろやり方はあると思うんですけどね」

北野「カスタマーサポートに連絡する時は、写真を撮っといた方がいいんじゃないですか?」

原弁護士「届いたものが何なのか、本当に牛丼じゃないのかってのは問題になりますから。ちゃんと写真は撮って、指示に従って捨てるなり食べるなりしてくれればいいっていうことです」

後から問題にならないように、証拠を残しておくことが大切ということでした。
(minto)
 
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2024年03月06日14時13分~抜粋

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