北野誠のズバリ

バス会社の公式キャラにクレーム!批判は正当か、行きすぎか?

三重県内を中心にバスを運行する三重交通で、公式キャラクターである男女の運転士のイラストが、SNSで賛否を呼んでいると産経新聞が報じました。

両肩と腰を逆に傾かせたポーズをとる女性運転士のイラストに対し、「クネクネしている」「身体のくびれを強調している」といった批判が一部で挙がっているそうです。

CBCラジオ『北野誠のズバリサタデー』2月17日の放送では、企業のクレーム対応はどうあるべきなのかについて、この記事を元にパーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサー、オリンピア法律事務所の原武之弁護士がトークを展開しました。

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80周年記念のイベント

今年、三重交通は創立80周年を迎えるのにあたり、男女の公式キャラクターを発表し、現在2人の名前を募集しています。

バス業界では、運転手のなり手が少なくなってきていることもあり、興味を持ってもらいたいという狙いがあるようです。

最近は特に女性キャラの起用に対して、さまざまな方向から批判の声が挙がることが増えています。
三重交通のキャラクターの場合、肌の露出も抑えられていることなどから「三重交通さんはパニックにならず、クレームを無視し続けてください」などといった応援の声も多数寄せられています。

担当者は「バスの運転手という職業を身近に感じてもらえたら」と語り、イラストの変更などは考えていないとのことです。

女性らしさはNG?

イラストでよく問題になるのは、胸の谷間を強調したり、意味もなく水着を着ていたりする女性ですが、三重交通の女性キャラクターのイラストは、普通に運転士の姿です。

北野が唯一女性のイラストらしいと感じたのは、腰のくびれがあるという点。

ここに批判が来ている点について、北野は「フォルムまで男性と一緒にする必要はない」と語りました。

原先生「(男女で姿を)合わせようと思ったら、2人とも中肉中背で直立不動。仏像みたいになりますよね」

北野「そうなると、キャラクターとして親しみやすいわけではない。それやったら、風神雷神にしとけばいい」

加藤はこれまで世間で批判されてきた同種キャラクターでは、かなり配慮した設定ではないかと語りました。

北野「性的なもんやと言われ出したら、この手のもんって、どうしたらええかわからないですよ」

原先生「男女一緒にするしかないですよね。会議で頑張って工夫して言われたようにしたんだなっていうのが、わかりますから」

見る自由と見ない自由

こうした批判というのは、なぜなくならないのでしょうか?

北野「言い出したら、いちゃもんとか文句っていくらでもつけられますから。あからさまに性的なことを喚起させるような感じに見えてないので。

でも『お前らは見えへんだけで、俺は見えんねん』って言われたら、見解の相違としか言いようがない」

現時点で、三重交通がクレームに対してキャラクターを差し止めていない点について、北野や原先生は賛成という立場です。

以前にもJR大阪駅で女性のイラストを載せた大きな広告が「性的だ」として炎上しました。

北野「前も大阪駅の広告が不快だって言われたんですけど、そこまで直接的に強制的に目を開けさせてそこを見ろっていうわけではないですし」

原先生「キャラクターの描き方が、昔と違いますよね。絵のタッチも違いますし、そういうのもわからないと。『違うから変だ』みたいなことを言うけど、時代が違うんですよね」

北野は見なくても良い自由もあり、許せないのなら訴えれば良いと語り、「X(旧Twitter)で炎上している」と話題になっても、実際にはXを利用していない人が多いことも合わせ、批判を受けた側は冷静に判断すべきとまとめました。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2024年02月17日09時20分~抜粋

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