北野誠のズバリ

3分で簡単に受けられる?認知症検査の新アプリが登場

日刊ゲンダイの記事によれば、モニターに映し出された映像を見るだけで認知症かどうか診断できるという認知症検査システムのアプリ、「ミレボ」が注目を集めています。

「ミレボ」は、日本で初めて薬事承認を受けた認知機能を評価する検査プログラムで、早ければ春から全国の医療機関で受けられ、健康保険が適用されるとのことです。

アプリによる検査にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

1月27日放送『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)では、ミレボの開発に携わった大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学の准教授、武田朱公先生に電話で話を伺いました。

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現在の認知症検査の方法

現在の認知症検査は、病院に来て10分程度、計算問題や記憶問題を出したり、今日の日付を聞いたりして、患者さんに口頭で答えてもらい、点数を付けて認知症の疑いがあるかどうかを調べるという方法です。

この検査だと高齢者の方の心理的なストレスが大きいそうで、簡単な問題に答えられないと「一緒に来ている人に対して恥ずかしい」「こんな簡単な問題が解けないのがショック」などと思ってしまうためです。

そこで、武田先生はこのストレスを何とか減らして検査できないかと思い、ミレボの開発に至ったそうです。

タブレットで簡単に検査

ミレボはアイトラッキングという技術を活用したシステムで、人がどこを見ているのかという視線を記録することで、脳の認知機能を調べて検査に利用するというもの。

そのため、出された問題に対して口頭で答えずに、選択肢が書かれた所に目線をやるだけで良く、付き添いの人に正解か不正解かバレずに済むというメリットがあります。

また、今までは10分近くかかっていたテストが、ミレボだと3分近くと短くて済むのも、高齢者の方に負担をかけない良い点です。

実際にミレボを使用した方のアンケート結果では、「間違っても大丈夫なので安心して受けられる」という意見があったそうです。

さらに、ミレボは特殊な機械は不要で、市販されているインカメラ付きタブレットで実施できるため、比較的安価に導入できるのも良い点です。
スマホは画面が小さいことから、現状では医療機器レベルの精密な判定はできません。

将来的にカメラや画面が進化していくと、可能になるかもしれません。

外国でも活用の動き

ミレボは大阪大学発のベンチャー企業が開発したもので、すでに認知症予防イベントや介護施設などで使われているそうですが、この春からは全国の医療機関の精神科や神経内科、老年内科などで受けられる予定とのこと。

ただ、あくまでもミレボはスクリーニング検査としての利用であるため、まずは気軽にチェックした後、そこからさらに正確な検査に入っていくという使い方になります。

北野誠は「例えば、75歳以上で自動車運転免許更新時の認知症検査にも使えるのではないか」と語り、さらに日本に限らず外国でも活用できるのではないかと語りました。

武田先生によれば、日本のみならず、アメリカ、韓国、中国、タイ、ベトナムなどでも特許を取得済みとのことで、今後は各国の医療機関とも協業して、ミレボ利用の準備を進めているとのことです。

日本で大きな社会問題となっている認知症ですが、早期発見につながりそうです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2024年01月27日09時43分~抜粋

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