北野誠のズバリ

「良かれと思って発言」ネット上で誹謗中傷を繰り返す心理とは?

有名人に対するネット上での誹謗中傷が社会問題となり、法改正もなされましたが、いまだになくなっていません。

弁護士ドットコムの調査によれば、実際に誹謗中傷をネットに投稿した人の一番の動機は「正当な批判や論評だと思ったから」。
つまり本人は誹謗中傷をしているという自覚がなく、むしろ正義の行為だと思っているようです。

1月11日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、Web情報サイト『まいどなニュース』の記事を取り上げ、パーソナリティの北野誠と山内彩加アナウンサーがトークを繰り広げました。

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悪口を書きたい心理

誹謗中傷かどうかの定義は意外と難しいものです。
容姿や性格・人格に関するあからさまな悪口はもちろんダメですが、例えば「演技が下手」という意見は論評とも取れます。

また、虚偽または真偽不明の情報を流すことも誹謗中傷に当たりますが、無意識にリポストしている人は、誹謗中傷の意図はほとんどないともいえます。

こうした行動の理由について、北野は「身近にある娯楽だからではないか?」と語りました。

スマホさえあれば、いつでもどこでもすぐ投稿できますし、悪口を書いて他の人から賛同されると承認欲求が満たされて、脳内にドーパミンが出やすいとも言われています。

中にはX(旧Twitter)でニュースが起こるたびに投稿している人もいますので、止められないのかもしれません。

炎上し過ぎの感も

昨年10月にSNSで話題になったのが、福岡県中間市の福田健次市長が、とある会合の挨拶で発した「挨拶とスカートは短い方が良い」という発言。

「これはセクハラだ」という批判がSNS上で相次ぎましたが、これはもともと博多華丸・大吉さんの漫才のネタにあるフレーズです。
そのため「セクハラ」と合わせて「パクリ」という批判も起こってしまいました。

北野は「TPOにもよる」と前置きして、「それぐらいええやん」とコメント。

山内「今の時代は言わない方がいいっていうのは何となくわかるけど、そんなに攻撃する人の心理がわからない」

この騒動はネットニュースに取り上げられて炎上し、中間市議会では辞職勧告決議案を賛成多数で可決する事態にまで発展しました。

北野「つかみで失敗しただけで辞職勧告決議案まで持っていくのは、ちょっとどうかと思う」

「ツッコミがいなかったということも失敗した原因のひとつ」と続けます。

今なら炎上必至の発言

ただ、昔は許されても今は許されないというフレーズは増えています。
例えば「畳と女房は新しい方が良い」、「酒と女は2合(2号)まで」など。
これらは昔から女性にとってまったく笑えなかったフレーズです。

このような言葉はお正月に親戚が集まった時に、親戚のおじさんが酔いながら女性に対して「〇〇ちゃんはええ人おらんのか」「まだ結婚せえへんのか」と平気で言っていた風景がありました。

誹謗中傷は論外ですが、自分の発言はリアル、ネット上問わず気をつけなければいけません。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2024年01月11日13時18分~抜粋

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