北野誠のズバリ

ミッキーマウスの著作権が今年で期限切れ。勝手に使えるの?

誕生から95年、世界中で長い間親しまれているミッキーマウス。

初期映画『蒸気船ウィリー』の著作権が間もなく切れることを受けて、日本でもミッキーの2次創作ができるようになるかどうか、関心を集めています。

12月21日放送『北野誠のズバリ』では、Web情報サイト『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)の記事などを元に、パーソナリティの北野誠と山内彩加アナウンサーがトークを展開しました。

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著作権が切れたとしても…

過去には『くまのプーさん』の著作権が2021年末に切れた際、パロディホラー映画が公開されて話題となりました。

しかし、実際は日本での著作権が明確でないため、2次創作をすると訴えられる可能性が高いのだそう。

今回著作権の保護期間が終了するのは、1928年に公開された短編アニメ『蒸気船ウィリー』。

ミッキーマウスそのものはデザインを変えるなど常にブラッシュアップしていて、それらの著作権が存続している上に、ミッキーといった商標権は無期限のため、自由に使えるわけではなさそうです。

『蒸気船ウィリー』の時のミッキーと最近のミッキーを見比べると、かなり異なっていることがわかります。
目や鼻、トレードマークの白い手袋など、細かい変更が加えられているのです。

初期のミッキーは今よりも目が大きく、手足も細いキャラクターで、今とはまったく違うように感じられます。

そのため、現在私たちが目にしているミッキーマウスとは別のミッキーマウスと考えてよさそうです。

ミッキーを守りたいから延長!?

昔からアメリカの著作権は、ミッキーマウスの著作権が切れそうになると保護期間が延長されたため、「ミッキー保護法」とも言われていました。

1970年代にアメリカで初めて制定された著作権法。
投書の保護期間が14年と短かったのですが、ミッキーマウスが原因で保護期間の延長を繰り返し、今や95年となったわけです。

そして2024年1月1日からはパブリックドメインという、誰でも利用できる状態になります。

初期と今のミッキーが違うというお話をしましたが、山内は「2006年と今のミッキーを比べても結構異なる」と語りました。

著作権に目覚めたきっかけ

著作権を活用してきたディズニーですが、逆にパブリックドメインも上手な使い方をしています。

『アナと雪の女王』はアンデルセン童話の『雪の女王』から、『ライオン・キング』はシェイクスピアや聖書、クラシック音楽などからインスパイアされて製作されていて、いずれもパブリックドメインを活用しています。

著作権の切れたものを活用して新たなキャラクターを生み出し映画を製作、さらにテーマパークでも活用するという、一連の経済活動が成功を収め続けています。

ディズニーは著作権に厳しいということが日本で知られるようになった理由のひとつが、1987年(昭和62年)に産経新聞が報じたニュース。

滋賀県の小学校で卒業記念に106人が集まり、プールの底に2か月かけてミッキーとミニーの絵を描いたと報じたところ、ディズニー社の社員が小学校に現れ、「直ちに消さないと著作権法違反で訴える」と抗議しました。
学校側は「営利目的ではない」と反論するも、却下されています。

この1件で日本はあらためて著作権に目覚めたといえるかもしれません。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2023年12月21日13時15分~抜粋

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