北野誠のズバリ

信じていたのに!「休肝日」に意味はなかった

12月15日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生が出演。

リスナーからの健康に関する相談に答えましたが、健康のための常識と思っていたことが、ただの都市伝説とわかり北野誠も驚かされます。

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寒暖差対策!

まずは今の季節にぴったりの質問です。

「季節の変わり目の寒暖差が激しく、日によって頭が痛くなったり、耳鳴りがしたりします。対処方法はありますか?」(Aさん)

吉田「寒暖差に対して人間は自律神経を調節することでそれに対応しています。それがあまりに激しくなるとついていけなくなります。それで身体の不調が起こる。広い意味での自律神経の失調症状が起きます」

この症状への意外な対処法が見つかったそうです。それは「寒暖差を与える」ということ。
受動的に寒暖差を受けると身体に負担がかかりますが、逆に自分の意思で寒暖差に立ち向かうと、抵抗力がアップするというデータが出ていると語る吉田先生。

吉田「ぜひ今の季節やっていただきたいのは、例えば、コロナ対策などで定期的に換気をする。これが実は寒暖差に対する抵抗力をアップする効果があります。

基本的に人体には暖かい方がいいですが、5分から10分くらいの時間なら、冷たい刺激を与えることによって寒暖差に対する抵抗力をアップします。
あえて冷たい刺激を与えることによって人体によいスパイスを与える、これがおすすめの対処法です」

休肝日は必要?

アルコールが好きな人は、一度はこんなことを考えたことがあるのではないでしょうか?

「よく『休肝日を設けた方がいい』といいますが、あれって意味あるんでしょうか?」(Bさん)

吉田「正直に言います。意味はないです!」

衝撃の回答です。

吉田先生によれば、アルコールが身体に与える害は、1週間にどれだけアルコールを摂ったのかで決まるというデータがあるそう。
逆に言えば、休肝日を作らなくても、均等に少ない量であれば同じ効果があるとのこと。

吉田「にもかかわらず、実は本当はこの話を医者がしてはいけないですが(笑)、医学界で相談した結果、やっぱり『休肝日を奨励するような形でお伝えしましょう』となりました。
なぜかというと、休肝日が効果があるような誤解を持ってる方が、結局1週間のトータルのアルコールが下がるからです」

北野「休肝日をとってるから大丈夫。一日お酒を飲んでないから、次の日からお酒をガバガバ飲む人がいますが、あれは意味ないですね」

吉田「そうです。トータルで減らすことが大事だと覚えておいてください」

筋肉痛は後から来る

「なぜ筋肉痛は2日くらい後に来るんですか?」(Cさん)

吉田「まず『歳をとったら3、4日後に来るというのはウソ』という研究データが出ています。若い人でもタイミングはほとんど変わりません。

なぜ直後に筋肉痛が出ないかというと、運動することによって、筋肉に小さな断裂ができて、それを修復する時に筋肉が成長していく。これは若い人もお年寄りも同じです。

その時に断裂した部分を取り除くために、白血球が頑張ってくれて炎症を起こす。その炎症による痛みです。白血球が集まってきて炎症を起こすまでに時間がかかるので、少しタイムラグができるということです」

北野「若い子はその日に出るけど、僕らは2、3日後で、それで歳とったなーと感じてましたね」

吉田「中高年になると普段あまり運動してないから、それを感じやすいというだけの話です」

北野「そういうわけで都市伝説が消えました」

都市伝説は科学的データの前にはひれ伏すしかありません。
(みず)
 
北野誠のズバリ
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2023年12月15日14時53分~抜粋

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