北野誠のズバリ

地方のライブ・演劇にも影響大?トラックの2024年問題直撃!

トラックドライバーの時間外勤務について規制が強化されるため、ドライバー不足が危ぶまれている2024年問題。

ネット通販などの荷物が届くのが遅くなったり、荷物が運べなくなるのではないかということはよく言われますが、朝日新聞によりますと、実は音楽や演劇などのエンタメ業界も大きな打撃を受けるのではないかとのこと。

いったい、どのような問題が発生するのでしょうか?

10月30日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、パーソナリティの北野誠と大橋麻美子、高校野球大好き芸人のかみじょうたけしが、この問題についてトークを展開しました。

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働き方改革の弊害

北野はかねてから、2024年問題の原因となった「働き方改革」に異議を唱えていました。

北野「稼ぎたくてこの(トラック)業界に入ってきたという方が結構多かったのに、なんで一律にしてしまうのか。

いま(政府が)『副業やれ』って言うけど、いっぺん家に帰ってやるより会社で残業してる方がずっとええねん。
働かせ過ぎもアカンし強制もアカンっていうのはわかるけど、それでも自分で稼ぎたいっていう人も結構いてて、それは個々の判断でいいんじゃないかと思うけど」

極端な労働時間による事故を防ぐためには、労働時間にある程度の上限が必要で、健康状態を管理する必要はあります。
しかし、この急激な「改革」によって、社会全体に新たな問題が発生するおそれがあるのです。

積み込みが大変

この2024年問題によってエンタメ界では新たな問題が懸念されています。
新たにライブや演劇が開催しづらくなるというのです。

北野「よく皆さん『E.YAZAWA』のトラックとか見られたことがあると思いますが、コンサートツアーで終わってから(セットや機材などを)積み込む。この積み込みが特殊なんですよ。

大中小の照明とかスモークを焚く装置から、全部決まった箱に詰めていって、トラックの中はジグソーパズルみたいに順番に積み込んでいくんですよ」

専門性が高いため、人手不足だからといって誰でも積み込みができるわけではないそうです。さらに…

北野「後片付けを段取りよくやって、何時までにやらんと会場料が高くなるとかあるんですよ」

こうした問題は、地方公演におけるチケット高騰の原因にも繋がりかねません。

運転手不足を解消する策

北野「さらに大阪城ホールの翌日に日本武道館でってなったら、その間にトラック運転手さんは東名高速を走って、朝からまた積み込むと」

コンサートで使用する大きな機材やセットが倉庫で格納されているのは、主に東京近郊。
トラック運転手不足が起きると、地方公演で経費の増加はもちろん、そもそも移動できない可能性があり、開催箇所を減らす動きも出そうです。

最近ではバスの運転手不足で路線が廃止されるだけではなく、遠足が中止になったりとさまざまな問題が起きているようです。

ここで「ドライバー不足問題に対応している芸人がいる」とかみじょう。
その芸人とは、北野の後輩でかみじょうの先輩にあたる、代走みつくにさん。

かみじょう「この間営業行くのに車がないことになって、結局『車出しましょうか?』って。出演者兼ドライバーで行ったっていうのを聞いたことがありますけど」

北野「出演はいらんやろ?(笑)」

出演しなければ、「代走」どころか運転手になってしまいます。

かみじょう「聞くところによると、出演しててもそんなに笑いは取れなかったという。『本業の方で仕事してくれよ』という話になって、ちょっと揉めたという(笑)」

「代走みつくにくんがこの(配送)業界に行ってしまうかもしれませんけど」とまとめる北野でした。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2023年10月30日13時13分~抜粋

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