北野誠のズバリ

うんこの代わりにあんこ?便器型のもなか「トイレの最中(さいちゅう)」

「地元・常滑の和菓子屋さんで、トイレ型のもなかを販売しているらしいので調べてほしい」

『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)には、こんな投稿が寄せられました。
トイレともなか。およそ相容れないこの2つが、なぜどのようにして合体するに至ったのでしょうか?

10月3日の放送では、株式会社甘節庵の代表取締役 稲葉憲辰さんに話を伺いました。

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赤字で「ただ今使用中!」

トイレ型のもなか、その名も「トイレの最中(さいちゅう)」。愛知県常滑市の和菓子屋「大蔵餅」が販売している、れっきとしたもなかです。

「大蔵餅」は1951年創業の餅菓子専門店。お店では、餅米、フルーツ、野菜など、知多半島の豊かな食材をふんだんに使った商品を常滑焼の器にのせて販売しています。

「トイレの最中」は、「もなか」と「さいちゅう」の2通りの読み方がありますが、稲葉さんとしては「さいちゅう」推し。

「さいちゅう」と読んでもらえるように、パッケージの上部に赤字で「ただ今使用中!」と書いてあります。

“う”と“あ”でこんなに違う

早速箱を開けた北野誠は「あっ、トイレや。すげぇな」と、真っすぐなリアクション。

このトイレは、LIXILの洋式便器「サティス」がモデルになっているそうです。

稲葉さん「便器の型のもなかの皮に、『うんこの代わりにあんこを入れたい』と思って作った商品ですね。“う”と“あ”で、こんなに違うもんかと(笑)」

15年ほど前からこのアイディアを温めていたという稲葉さん。転機は約2年前、LIXIL榎戸工場の担当者の方から、工場見学用のお土産について相談された時のことでした。

「トイレ型のもなか」の話をしたところ、「それは面白い!ぜひともやりましょう!」と背中を押されたことから、商品化に向けて具体的に動き始めたといいます。

時はちょうどコロナ禍。閉塞感に包まれた世の中ほど「お腹を抱えて笑える商品が欲しい」と、担当者と気持ちがひとつになったというのです。

「決してトグロを巻かないよう」

元々はLIXIL専用商品のため「大蔵餅」で販売する気はありませんでしたが、ネットで話題に。
周りからの後押しもあり、奥さまの反対を押し切ってお店でも販売することになったそうです。

稲葉さんのお話を聞きながら、便器にあんこを詰めていた北野。「※入れるときは決してトグロを巻かないようにご注意ください」の注意書き通りに、便器から溢れんばかりにモリモリと入れたようです。

北野「ものすっごいリアルですよ、これ。モリモリに入りましたよ」

稲葉さん「とにかくこれで人生楽しんでもらいたいな、という」

便器型のもなかを作るために「サティス」を設計したLIXILのチームの方たちに便器の3Dデータを作成してもらい、そこから製菓用の金型を作ったという、本格的なものです。

リアルな便器型のおいしいもなか

というわけで、いよいよ実食!パリッといい音が響きます。

どこから食べようかと躊躇していた北野でしたが、「かじってしまえば、おいしいもなかだ」と、安心した様子。

便器の蓋も外せるようになっていて、なんともリアルにできているそうです。

北野「みんなが落ち込むような世の中で、クスッと笑えて食べてもらえて、しかもおいしかったら、それに越したことはないですからね」

構想から15年の時を経て実現した、とてもユニークな「トイレの最中」でした。

大蔵餅「トイレの最中」1つ345円(税込)。8個入り3,000円(税込)
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2023年10月03日14時13分~抜粋

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