近年日本では記録的な豪雨が増え、土砂崩れ、洪水など豪雨が引き起こすさまざまな災害が各地で起っています。
9月1日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、災害ボランティアの活動をしているNPO法人レスキューストックヤードの栗田暢之さんに、雨被害から自らを守る方法を、北野誠が伺いました。
ハザードマップの確認は必須!水害から命を守る方法とは?
水が一気に
最近、大雨による被害が増えています。ここ3ヶ月の被害の特徴は、平年の月降水量の2倍以上の雨が短時間に降ることです。
これは地球温暖化の影響で異常気象が続いているからです。今後は秋雨前線がかかってくるので、また警戒が必要です。
今年6月、愛知県では三河地方で浸水の被害が出ましたが、何が原因でしょうか?
栗田さん「川の氾濫が原因ですが、岡崎市では男川が浸水して、豊川市と豊橋市では豊川と支流が氾濫しました。
6月4日に豊橋市を視察しました。水が引いた後の被災地は本当に道路も田んぼもまっ茶色です。
今回の特徴は一気に水が来たこと。動けなくなった車がそのまま放置され大渋滞になっていました。今回の死者1名は車の水没によるものでした」
これは地球温暖化の影響で異常気象が続いているからです。今後は秋雨前線がかかってくるので、また警戒が必要です。
今年6月、愛知県では三河地方で浸水の被害が出ましたが、何が原因でしょうか?
栗田さん「川の氾濫が原因ですが、岡崎市では男川が浸水して、豊川市と豊橋市では豊川と支流が氾濫しました。
6月4日に豊橋市を視察しました。水が引いた後の被災地は本当に道路も田んぼもまっ茶色です。
今回の特徴は一気に水が来たこと。動けなくなった車がそのまま放置され大渋滞になっていました。今回の死者1名は車の水没によるものでした」
電柱の看板にも注意を
栗田さん「今回の被災地でも土地が低いところ、川に近いところの人が被害を受けています。
昔から住んでいる人は自宅をかさ上げして家を高くしています。昔からの知恵です。それ以外の新興住宅もあるし、平屋の方もあります」
北野「よく『〇〇川が氾濫すると水がここまで来ます』と電信柱などに書いていますよね」
栗田さん「それをちゃんと見て自分の住まいをどうするかは非常に大きな課題です。伝える方は大事だと思って書いていますが、それを市民がどう受け止めるかです」
昔から住んでいる人は自宅をかさ上げして家を高くしています。昔からの知恵です。それ以外の新興住宅もあるし、平屋の方もあります」
北野「よく『〇〇川が氾濫すると水がここまで来ます』と電信柱などに書いていますよね」
栗田さん「それをちゃんと見て自分の住まいをどうするかは非常に大きな課題です。伝える方は大事だと思って書いていますが、それを市民がどう受け止めるかです」
家の片付けに2カ月
北野「今回の豊橋の場合、レスキューストックヤードさんはどういう活動をしていましたか?」
栗田さん「被災された方のお宅で支援活動をずっとしていました。あるお宅は平屋で1メートルくらい浸水していました。
一気に水が来て、どこから手をつけていいかわからないくらい全部濡れて、ため息をついていました。その家は2ヶ月くらいボランティアを派遣して片付きました」
栗田さん「被災された方のお宅で支援活動をずっとしていました。あるお宅は平屋で1メートルくらい浸水していました。
一気に水が来て、どこから手をつけていいかわからないくらい全部濡れて、ため息をついていました。その家は2ヶ月くらいボランティアを派遣して片付きました」
他人事ではない
北野「雨被害の現場でまず気付くことは何ですか?」
栗田さん「『まさかこんな災害に遭うと思わなかった』という言葉は、どこでも聞かれます。私たちは日本のどこに住んでいても水害のハザードはある。決して他人事ではないということを普段から認識しないといけないと思います。
水が来た時は命が一番大事なので、適切なところに避難することを躊躇なくできるか、これが生死を分けます」
北野「水はひざより上に行ったらもう歩けないですね。ロケで体験したことがあります」
栗田さん「流れがありますし、マンホールや水路があふれる『内水氾濫』の場合はマンホールの蓋が開きます。風呂の栓を開けたようになりますから、そこに飲みこまれて消防団の方が殉職されました。
ガードレールがなかったら、どこまでが道でどこまでが川かわからなくなります。危険です。そうなる前に早期に避難を、ということです」
栗田さん「『まさかこんな災害に遭うと思わなかった』という言葉は、どこでも聞かれます。私たちは日本のどこに住んでいても水害のハザードはある。決して他人事ではないということを普段から認識しないといけないと思います。
水が来た時は命が一番大事なので、適切なところに避難することを躊躇なくできるか、これが生死を分けます」
北野「水はひざより上に行ったらもう歩けないですね。ロケで体験したことがあります」
栗田さん「流れがありますし、マンホールや水路があふれる『内水氾濫』の場合はマンホールの蓋が開きます。風呂の栓を開けたようになりますから、そこに飲みこまれて消防団の方が殉職されました。
ガードレールがなかったら、どこまでが道でどこまでが川かわからなくなります。危険です。そうなる前に早期に避難を、ということです」
情報をキャッチする
北野「よく災害が起きた時『土嚢をお使いください』と、公園の隅においていますね?」
栗田さん「家の玄関の前に土嚢を敷き詰めるとか、止水板をおいてそこに土嚢をおいて少しでも浸水被害をなくそうというのは、効果的です」
北野「情報を得た時は、避難所に避難するのが大事なんでしょうね」
栗田さん「ITの技術も発達しました。気象庁の『キキクル』とか市町村の避難指示とか、情報を早く出すようになっていますので、他人事でないと感じて、取り残されることがないようにすることは大事です」
栗田さん「家の玄関の前に土嚢を敷き詰めるとか、止水板をおいてそこに土嚢をおいて少しでも浸水被害をなくそうというのは、効果的です」
北野「情報を得た時は、避難所に避難するのが大事なんでしょうね」
栗田さん「ITの技術も発達しました。気象庁の『キキクル』とか市町村の避難指示とか、情報を早く出すようになっていますので、他人事でないと感じて、取り残されることがないようにすることは大事です」
ハザードマップ
北野「日頃の対策として意識するべきことは何ですか?」
栗田さん「配布されているハザードマップを見ることは大事です。自分の家が高いか、低いか、どんな危険があるのか、この川が切れたらどのくらい浸かるか、色分けされています。それをちゃんと見る。
ただ30代以下の人は見てないことが多いです。家族でちゃんと確認する。『いざという時はここに集合』と話し合っておく。これが重要です」
栗田さん「配布されているハザードマップを見ることは大事です。自分の家が高いか、低いか、どんな危険があるのか、この川が切れたらどのくらい浸かるか、色分けされています。それをちゃんと見る。
ただ30代以下の人は見てないことが多いです。家族でちゃんと確認する。『いざという時はここに集合』と話し合っておく。これが重要です」
避難のシミュレーション
北野「避難の仕方はどうすればいいですか?」
栗田さん「指定避難場所は決まっていますから、そこに行く。または安全な親せき宅とか友人宅とかに「いざという時には泊まらせて』という話をしておく。それが適切な避難行動につながります」
北野「ハザードマップを見る、避難場所はここの学校、というのは常に覚えておいた方がいいです。まずは命が大事ですからね」
最後に北野は「ハザードマップをもう一度見てください」と再び強調しました。
(みず)
栗田さん「指定避難場所は決まっていますから、そこに行く。または安全な親せき宅とか友人宅とかに「いざという時には泊まらせて』という話をしておく。それが適切な避難行動につながります」
北野「ハザードマップを見る、避難場所はここの学校、というのは常に覚えておいた方がいいです。まずは命が大事ですからね」
最後に北野は「ハザードマップをもう一度見てください」と再び強調しました。
(みず)
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