北野誠のズバリ

他人の車を運転して事故!補償はどうすればいい?

車の運転で万が一に備えて入っておくのが保険ですが、もし他人の車で運転して事故を起こしてしまった場合、補償されるのかが心配です。

もし、補償されないのであれば、事前にどのようなことに気を付けておくべきなのでしょうか?

『北野誠のズバリ』の「ズバリマネー相談室」では、保険・貯蓄・税金・節約など、リスナーから届いたお金にまつわる疑問や悩みについて、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャル・プランナーさんが回答しています。

8月7日の放送では、針田真吾さんが回答しました。

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他人の車の運転で保険は効く?

今回、番組で取り上げたおたよりは次のとおりです。

「今年の夏休みは久々に実家へ帰省してゆっくり過ごしたいと思います。

遠方なので飛行機で帰省する予定なのですが、向こうで車をどうしようか悩み中です。
実家の両親からは『車を使っていいよ』と言われていますが、ずっと甘えるわけにもいかないので、レンタカーも視野に入れています。

その際の保険をどうするか、レンタカーにオプションをつければ良いのですが、料金が上乗せされるので悩ましいです。
もし実家の両親の車を運転するとなったとしても、私はその保険の対象になるのでしょうか?
他人の車で事故をした時は、どうなるのでしょうか」(Aさん)

自分の保険は使える?

親子間で車の貸し借りをしたり、友人と出かける時に運転を分担したりするなど、他の人が車を運転することは珍しいことではありません。

ただ、事故が起きた時の対応が複雑そうなのですが、針田さんはまず、対応するケースを3つ挙げました。

ひとつ目は車の所有者の保険を使わせてもらうということ。
その場合は、所有者が支払う保険料が翌年以降上がってしまうことになり、迷惑をかけてしまいます。

2つ目は自分の車の保険を使うことで、こちらは自ら責任が負えるので、一番わかりやすいパターンといえます。

3つ目が最悪で、どちらの保険も使えないというケースで、全額実費となってしまいます。

針田さんによれば、意外と保険が使えないケースもあるそうで、保険会社を相手取って裁判にまで発展することもあるそうです。

保険が効かないケース

では、保険が使えないのは、どのようなケースなのでしょうか?

針田さん「自動車保険は、例えば年齢条件といって『26歳や36歳以上の方だけ補償しますよ』とか『本人だけですよ』とか『配偶者までですよ』とか、保証を狭めることがありますよね。

なぜなら、保険料が安くなるからです。
ということは、そこに自分がはまっていなければ、当然保険の対象にはなりませんよね」

若い方の事故率が高い分、もし若い方が保険に入ると保険料が高くなってしまうしくみになっているため、加入しないことがあったりしますが…。

針田さん「ただ、うまくいけば自分の保険も使えるわけですから(若い人が事故を起こしても補償される場合があります)。
臨時代替自動車特約や他者運転特約というのがあるんですね。
これが付いていれば、(運転したのが自分でなくても)補償対象となるケースもあります」

臨時代替自動車特約とは、自分の車を車検のように整備や修理の目的で預けて、預けた工場から車を借りて事故を補償することですので、やや使える範囲が狭いようです。

他者運転特約は名前のとおり、他の人の車を運転した時の事故を補償してくれるものですが、ただしさまざまな制限があり、自家用8車種に限られるので2トン以上の車はダメだったり、業務使用や常用使用もダメ、駐車中や停車中も対象外です。

また、会社名義の契約だと他者運転特約はオプションのため、保険が効かないので注意が必要とのことです。

他の人の車を運転する際は、自分の保険がどこまで適用範囲に含まれているのか、よく確認する必要がありそうです。
(岡本)
 
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2023年08月07日14時13分~抜粋

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