北野誠のズバリ

国民は怒らない?手取りは減って増税案連発

帝国データバンクが2023年夏期賞与の動向に関するアンケートを実施したところ、およそ4割の企業が「増加する」と回答。

また、従業員1人あたり平均支給額の変化については、夏期賞与の支給額が前年から平均的2.4%増加していたことがわかりました。

それにもかかわらず、SNSでは「ボーナス微増なのに手取り減ってる」「税金高すぎ」「社会保険料がエグい」と、不満の声が多く挙がっているようです。

7月22日放送『北野誠のズバリサタデー』では、ボーナスが増えているという実感が湧かないことについて取り上げ、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサー、大川興業の大川豊総裁がトークを展開しました。

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ボーナスの平均はどれぐらい?

経団連によりますと、大手企業の夏の賞与の平均額は95万6,027円と過去3番目の高水準と報じられていて、昨年と比べて3.91%増えているとのことです。

ただ、この金額がすべて手元に入ってくるわけではなく、そこから健康保険料や厚生年金保険料、雇用保険料、所得税が天引きされます。

例えば、40歳のあるサラリーマンがボーナス95万円だった場合、実際にもらえる額は68万6,702円と、実に26万円以上も引かれていることになります。

北野は「こんだけ取ってたら、五公五民(税金などで半分取られること)って言われますわ。ちょっと増えただけで取られる量のほうが多いから、去年より(手取りが)減ってるっていうことを新聞はもっと打ち出すべき」と苦言を呈します。

税の取り方をいつも考えている

物価高でも収入が良くなれば経済は好循環ということになりますが、手取りが減って物価も高くなると、単に苦しいだけになってしまいます。

そのような状況にもかかわらず、政府の税制調査会では「通勤手当にも課税させる」など、バランスの良い税の取り方を模索しているそうです。

以前はインボイス制度で個人事業主が狙い撃ちされ、今度はサラリーマンが狙われているように見えますが「今の政府の対応には考えがあるようだ」と語る大川。

大川「前は消費税を上げる上げないって、すごく(争点が)わかりやすかった。一点集中だったから」

北野「消費税を上げる時も、上げたら1年ぐらい所得税を減らしてバランスを取ったじゃないですか。
そのあとだんだん慣れていってもらって、所得税を元に戻しますっていうやり方をしていたのが自民党の政治やった」

国民からの批判は強くない?

大川は税の取り方について一点集中型から分散型になっているとして、いろいろな方法を組み合わせて税金を取ることで、批判をやわらげようとしていると語ります。

大川「ひとつだと(批判が)熱くなれますよね。ところが、社会保険料とか通勤手当とか、怒りが分散されるんですよ」

自営業者からすると「サラリーマンがさらに強制的に取られて大変そう」と感じ、サラリーマンからすると「インボイスで廃業する自営業者もあると聞いて大変そう」と、バラバラに感じることになります。

大川は「日本国民は分断じゃなくてまとまったほうがいいんですよ」と力説しましたが、その怒りの表現のひとつが選挙。次の選挙はよく考えた方が良さそうです。
(岡本)

 
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2023年07月22日09時19分~抜粋

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