北野誠のズバリ

地名の由来が怖い!横浜市有数の心霊スポット

神奈川県出身の小説家、黒史郎さんが7月17日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』に出演しました。

1974年(昭和49年)生まれの黒さんは、2007年(平成19年)に『夜は一緒に散歩しよ』(MF文庫ダ・ヴィンチ)で、第1回『幽』怪談文学賞長編部門大賞を受賞。
地元、横浜市鶴見区を舞台とした都市伝説や民俗学、クトゥルー神話をベースとした作品など、多数発表しています。

ここでは横浜でかつて話題となった心霊スポットについて取り上げます。

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横浜有数の心霊スポット

黒さんの著書には『川崎怪談』(竹書房)や『横浜怪談』(竹書房)など、その土地でまことしやかに語られている怪談をまとめた作品があります。

現在、ご当地怪談として流行りつつあるそうで、B級グルメやキティちゃんのキーホルダーのように、その土地土地で人気を博しているようです。

『横浜怪談』では打越橋という場所が取り上げられていますが、ここは黒さんいわく「横浜でも5本の指に入るほどの心霊スポット」として有名な場所。
北野誠も20年以上前にテレビ番組のロケで訪れたことがあるそうです。

この打越橋には高さ13メートルほどの歩道橋がありますが、ここから飛び降りる人がすごく多かったそうです。
現在は忍び返しのような仕掛けのある厳重な金網が設置されているからか、飛び降りはかなり減ったそうです。

ただ有名な場所だけに、最近もYouTuberが訪れ、心霊スポットとして動画を撮影しているそうです。

地名に潜む怖さ

また、打越橋が心霊スポットとして広まったのにはもうひとつ理由があるとのこと。
それがここに設置されたお地蔵さまで、何か因縁があるのではないかと思われているためです。

そこで黒さんがあらためて「打越」という地名を調べたところ、「打」という字も「越」という字も、ともに崖という意味があり、何やら飛び込みと関連した言葉が出てきました。

横浜はかつて水田地帯でしたが、開発のために大規模に埋め立てることになりました。
そこで埋め立てる土を確保するため、打越の近くから土を採取していたのです。
その当時は崖からの飛び降りが多く「これは最初に飛び降りた人たちが、人をあの世へ引き寄せているのではないか」と噂するようになり、「魔の崖」と呼ばれたそうです。

お地蔵さまが置かれた目的

打越には2回ロケに行った北野ですが、1回目から半年後に訪れた時、お地蔵さまの顔が変わってたように感じたそうです。

そこで1回目と2回目の映像を比較したところ、穏やかな顔から怒っているような顔に変わったそうで、北野は「取材をして騒いだから怒っているのか」と思ったのだとか。

黒さんも気になり調べていたところ、昨年新聞記事でこのお地蔵さまの由来を取り上げていたそうです。
実はこの場所では不法投棄が多く、住民が投棄を防ぐ目的でお地蔵さまを設置したのです。

飛び降りをされた方の供養のためかと思いきや、もともとはまったく別の理由だったようです。

しかし、お地蔵さまの顔が変わった理由は黒さんにもわからないまま、謎を残しながらこのコーナーは終わってしまいました。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2023年07月17日13時13分~抜粋

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