過去に旅費が高いとの判決が
香川県議の海外視察については、実は過去の裁判で金額が高過ぎるとして一部旅費の返還命令が出ています。
判決では県人会との交流自体は否定していないのですが、高額と言われているにもかかわらず、再び高額な視察を行おうとしていること、さらに返還命令の対象となった視察に行っていた議員の一部が今回も含まれています。
原「これは確信的。去年(判決が出ていて)今年も行くのは、普通の感覚ではないですよ。民間の会社でこんな出張経費を申請したら、はねられますよね」
視察の目的は香川県の国際化推進とのことですが、その活動の1つ、県人会の式典参加では香川県からブラジルなどに行った方との交流を図るということですが、直接現地の方々と交流を図るわけではありません。
原弁護士は「その費用を中学生の留学費用とかホームステイに払ったほうが、国際化にずっと有意義ですよね」と提案しました。
香川以外でも海外視察が続々
市民オンブズ香川が全国の都道府県議会に関する海外視察を調査したところ、2015年から3年あまりの支出総額は10億円以上、派遣した議員はのべ1,400人以上だったそうです。
情報公開の度合いは都道府県によって異なるものの、香川県の費用総額約9,300万円、のべ80人以上というのは、全国的に見てもダントツに高いとのこと。
香川県に特別な事情があるわけでもないため、北野は「海外視察っていうけど、旅行したいのを県の費用で行ってるだけでしょう?これ税金ですからね」と指摘しました。
今回はパラグアイでは県人会創立50周年、ブラジルでは県人移住110周年の記念式典に出席する予定とのこと。
北野は「来年は移住111周年、再来年は112周年とかするんじゃないか」と皮肉を込めてコメントしました。
国の税金や社会保険料などがどんどん上がっていき、税金の使い方が今まで以上に問われている状況ですが、香川県に限らず、私たちが住んでいる都道府県の議会にも関心を持つ必要がありそうです。
(岡本)