北野誠のズバリ

トラブル動画が話題!自転車が歩道でベルを鳴らすのは違法?

東京スポーツなどが報じているところによると、自転車を運転する子連れの女性が、歩行者の中高年と見られる男性に対してベルを鳴らしたことで、トラブルになった様子を撮影した動画が話題となっています。

動画ではベルを鳴らされた男性が激怒し、自転車のカゴを掴んで強引に止めた上で、「通りますって言えばいいじゃん!声出して。違うんか、おい!」と怒鳴り、こどもが号泣する様子が映っています。

この動画が拡散されると、怒鳴る男性にもベルを鳴らした女性にも批判が寄せられる状況です。

6月22日放送『北野誠のズバリ』では、自転車のマナー問題とSNSへ動画をあげる問題の両方について、パーソナリティの北野誠と山内彩加アナウンサーがトークを展開しました。

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歩行者にベルを鳴らすのは違反

このトラブルの原因について、北野はまず「自転車の走行ルールがあいまい」という点を挙げます。

道路交通法54条では、「左右の見通しのきかない交差点や見通しのきかない曲がり角等であって、道路標識等により指定された場所等を通行しようとする時以外には、危険を防止するためやむを得ない時を除き、警音器を鳴らしてはならない」と規定されています。

つまり、ぶつかりそうな時などの緊急時以外は、路上にいる歩行者に対してベルを鳴らすのはダメなのです。

「おっさんが怒りすぎ!」という意見があるようですが、実際はベルを鳴らす方が良くなく「歩道は歩く人のもの」ということが大原則なのです。

自転車は歩道と車道のどちらでも走行できるところがあり、ルールがあいまいでした。
最近は車道に自転車走行用の線が引いている場所も増えています。

動画をあげる方も悪い?

だからといって、見知らぬ男性にいきなり自転車のカゴを掴まれ、強引に止め大声で怒鳴られると、かなり怖いものがあります。

北野「おっちゃんもそこまで怒らんでも。こどもさんも乗ってはんねんからというのはありますよね」

しかし山内は、男性の顔がわかる状態でSNSに動画をアップしたことについて指摘。

山内「おじさんの顔をネットに晒すのも結構すごいなって思いましたね。さすがにお母さんもやりすぎじゃないかって」

さらにこの動画では女性側の顔は映っていませんので、アンフェアな感じで伝わりかねません。

万が一警察沙汰になった時、後で証拠のために動画を使うのはまだ理解できますが、それを世界に向けて発信するのは、やりすぎかもしれません。

ベルを鳴らさず、どうする?

では自転車が通りにくく、歩行者の方にどちらかに寄って欲しい時、ベルを鳴らすこと以外何をすればいいのか…正解は「自転車から降りて押して歩く」ことです。

「自転車で車道を走るのは怖い」との心理かはあるでしょうが、歩道を走る場合は「走らせてもらっている」という意識が大切なようです。

最後に北野は「撮られたおじさんもちょっとかわいそうやなと思いますから。みなさんも思いやりというのはホンマ大事やなと思いますね」とまとめました。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2023年06月22日13時18分~抜粋

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