北野誠のズバリ

梅雨の時期になると身体が不調…対策はあるの?

CBCラジオ『北野誠のズバリ』の金曜日は、リスナーからの健康相談に、心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生が回答しています。

6月16日のオープニングで取り上げたのは、梅雨のこの時期に多数寄せられる「気候の乱高下で体調がすぐれない」という相談です。

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気圧と気温の影響

今年は梅雨入りも早く、天候や気温が変わりやすい日が多いため、その影響を受けて体調を崩している方が多いようです。

吉田先生によると、特に天候の影響が大きいのが自律神経だそうです。

私たちは耳の奥にある内耳というところで無意識のうちに気圧を感じ取っています。
晴れの日と雨の日でスイッチの切り替えをしています。

特に病気に罹っているわけでもない人にとっても、その切り替えは発生しています。
自律神経が内耳と連動していて、それでめまいの人、不眠で苦しむ人が多いとのこと。

さらに温度も影響が大きいそうです。
気温によって人間は自律神経でどれくらい筋肉に発熱させるか、皮膚の表面をどれくらい冷やすか、など無意識にその量を調節しています。

吉田「温度が8度も変化したら人体はついていけません。暑すぎる、寒すぎる、今年の梅雨は両方の負担がみなさんにかかっています」

朝スイッチをオンに!

では、具体的にどうすればいいのでしょうか?

吉田「まずはラジオの天気予報を聴いて、服装を気候に合わせることが重要です。

プラス重要なのは朝の運動です。
人間は夜、寝ている時はオフの状態。朝起きたらオンの状態にします。そのオフからオンの自律神経の状態の切り替えがすごく大変です。

オフのまま午前中を過ごすと不眠で眠れない。寝るために一番大事なのは、朝元気に活動することです。『朝が来た、オンだ』としておくと、そこから16時間経ったら、自動的にオフになるという仕組みが脳の中にあります。

夜眠れない方は夜だけで解決しようとするのは間違い。夜眠る準備期間は、朝起きた時に始まっています」

いい昼寝の仕方

北野誠「だから昼寝もあまりしてはいけないんですね?」

吉田先生「そうなんです。どういう風に昼寝をしたらいいかは結論が出ています。
条件は二つ。午後2時までの昼寝はいい。さらにその時間が20分まではいい。30分を超えてはいけない。短い時間でも午後2時を超えてはいけない。

なぜかというと、30分以上寝ると脳の中にある体内時計がそこでリセットされるからです」

午後2時までの間で、多くても20分くらいの昼寝というのがポイントです。

コーヒーナップ

最近アメリカのエリートビジネスマンの間で、昼休みにコーヒーを飲んで、20分間昼寝をすることが流行っているそうです。これを「コーヒーナップ」といいます。
コーヒーナップにより、午後から仕事の効率が上がるそうですが、どういう仕組みなのでしょうか?

コーヒーを飲むと、およそ20分後にカフェインが働きます。その間に昼寝をすれば20分後には自動的に目が覚めて元気になるようです。

昼寝と言っても、ただ目を閉じればよく、それだけで脳がかなり休まります。しかもその間は姿勢を崩して、だらんとした状態にするといいとのこと。

吉田「睡眠に悩みを持っている方、特に中高年の方で、夕方に昼寝をして不眠になる、夜中に目が覚める方は非常に多いです。それを直すだけで、結構不眠は治ります」

よい睡眠のためには、午前中にオンの状態にすること、午後2時までの間で昼寝を上手く取り入れることが大事なようです。
(みず)
 
北野誠のズバリ
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2023年06月16日13時00分~抜粋

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