北野誠のズバリ

「ねんきん定期便」を見れば、将来もらえる年金額がわかる?

老後に安心して暮らせるよう貯金をしている方も多いと思いますが、老後の基本といえばやっぱり年金です。

しかし、その年金が少子高齢化でもらえる額が少なくなる、もらえなくなるかもしれないという話もささやかれ、最近のニュースを見るたびに不安になってくるような状況。

実際のところ、年金はどれぐらいもらえそうなものなのでしょうか?

5月8日放送『北野誠のズバリ』の「ズバリマネー相談室」コーナーでは、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナー針田真吾さんが、私たちの元に届いている「ねんきん定期便」について解説しました。

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ねんきん定期便はいつ来る?

勤めている会社などを通じて年金を払っている方に対して、毎年「ねんきん定期便」というものが届いています。
届くようになったのは2009年(平成17年)からで、いわゆる「消えた年金問題」が大騒ぎとなったことがきっかけです。

働いて年金を支払い続けたにもかかわらず、お金を預かっていた社会保険庁の杜撰な管理により、納付記録が残っていないために年金が支払われないという問題が起きました。

そこで毎年、自分で年金の記録を確認することで、年金の支給漏れを防ぐのが目的です。

毎年、自分の誕生月にハガキがやってくるのですが、35歳、45歳、59歳の時だけは封書でやってきます。

別に厄年か何かの巡り合わせという年齢ではありませんが、その時だけはいつもよりも細かな情報が記載されているそうです。

では、「ねんきん定期便」にはどのような情報が載っているのでしょうか?

50歳前と後で情報が異なる

ハガキの場合は主に5つの項目が書かれていて、これまでの保険料の納付額や加入期間、将来支給される年金の見込み額、アクセスキーと2次元コードが記載されています。

最も気になるのは当然年金の見込み額ですが、実は50歳からは記載される内容が少し変わります。

50歳未満はこれまでの加入実績のみを反映した将来の見込み額、50歳以上はさらに60歳まで今の収入が続いたと仮定した場合の将来の見込み額が記載されています。

針田さんによれば、「50歳未満の方にとっては今後大きく増えるかもしれないため、金額はあまり参考にならないかもしれない。一方で50歳以上の方でも今後急激に収入が減ってしまうと見込み額から大きくずれる可能性はあるが、目安にはなる」とのこと。

50歳以上の方にとっては、もし見込み額が少ないようであれば、60歳からの働き方も検討する必要がありそうです。

細かく年金情報を確認したい場合

では、50歳未満の方がもっときっちりと見込み額をシミュレーションする方法はあるのでしょうか?

針田さん「簡単に調べる方法があって、まだ去年の4月からスタートしたばかりなんですが、『ねんきん定期便』のハガキをめくって開くと2次元コード、要するにQRコードが入っていて、それを読み取っていただくと、公的年金シミュレータという厚生労働省が始めたサービスのページにログインします。

そこには自分の将来の年金の試算ができるようになってるんですね。
パスワードとかの登録もいらないですし、記録も残らないので、気軽にできますね。
主に3つの情報だけ入力します。生年月日、過去の働き方と暮らし方、未来の働き方と暮らし方」

また、日本年金機構が運営する「ねんきんネット」に登録すると、自分のすべての年金情報が見られるとのことです。
(岡本)
 
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2023年05月08日14時12分~抜粋

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