北野誠のズバリ

大阪のランドマーク・大阪城には幽霊が現れる!?

5月6日放送『北野誠のズバリサタデー』では、ゴールデンウィークに「大阪城の怪異に迫る」と題した特集を企画。

大阪城天守閣の元館長で九度山・真田ミュージアムの名誉館長、北川央さんに大阪城の成り立ちや、大阪城にまつわる怪異の伝承について解説いただきました。

大阪城といえば大阪のランドマークで、観光地としても有名ですが、どのような怪談話があるのでしょうか?

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大坂城の怪談話が伝わった理由

豊臣秀吉が築いてから江戸時代が終わるまでは「大坂城」と呼ばれていた大阪城。
これまで何度も壊されたり焼失しており、現在の天守閣は1931年(昭和6年)に復建されたものです。

特に江戸時代の大坂城については怪談話が伝わっているそうですが、北川さんによれば、これには特殊な事情があるそうです。

大坂城は他の城とは異なり、藩がなく直轄で城主がいないお城であったため、大坂城代や定番、大番、加番などの役職は、譜代大名や旗本などが交代して務めていました。

役目が終わると江戸へ帰って行きますが、帰ってくると「大坂城ではこんな怖い経験をした」と吹聴していたことや、「暗闇の間」などの不気味な名前の付いた部屋があったため、怪談話として伝わったそうです。

また、大坂城の本丸は将軍のためのものですが、大坂城に将軍が来たのは3代将軍家光から後、14代将軍家茂までは誰も来ておらず、本丸御殿は使われていなかったそうです。

そのため、使われていない間に対して、さまざまな怖い話が伝わっていったそうです。

謎の部屋が2つ

その使われていない部屋のひとつが前述の「暗闇の間」で、「絶対に誰も入ってはいけない」と言われていたそうです。
ある時、どんなところなのか調べようと思った人が、ろうそくに火を点けたところ、どこからかふっと風が入ってきて灯が消え、一切調べられなかったそうです。

また「暗闇の間」の隣には「開けかけの間」というのもあり、武士たちが部屋の前に座って警備をしていました。
ところが、武士がお手洗いのために席を外した後に帰ってくると、なぜかふすまが開いていたそうです。

気になるこれらの部屋、残念ながら戊辰戦争によって建物自体がなくなってしまい、現在見ることは叶わなくなりました。

元祖トイレの花子さん!?

この他、北野誠が好きなのが「禿(かむろ)雪隠」というお話。
「禿」とはおかっぱ頭のことで、昔から雪隠、つまりトイレにおかっぱ頭の女の子の妖怪が出ると噂になっていたそうです。

腕力に自信のある旗本が「幽霊が出るなら出てみろ」とトイレを使っていましたが、特に妖怪は出てきませんでした。
ところがトイレから出ると、前におかっぱ頭の女の子が手燭を持って立っていました。

その女の子が手を洗うための手水場まで案内してくれたのですが、突如、妖怪に変貌し襲いかかってきました。
しかし旗本がにらみ返すと、姿を消したのだそうです。

ある資料ではそれ以降、その妖怪は現れなかったと記載されているそうですが、他の資料には幕末まで出続けたと記されているそうで、どちらかはわかりません。

その他にも、古い畳が重ねて置かれたある部屋では、その畳の上で寝ると老婆が襲いかかってくるという「婆々畳(ばばあだたみ)」という話もあったそうです。

気になる心霊スポット

北川さんは大坂城の歴史や魅力などについて『なにわの事もゆめの又ゆめ』(関西大学出版部)という単行本を出版していますが、この中で最後の章だけ怪談話を書いています。

北川さん「一番読まれているのがそこの部分で、もともと雑誌に発表していたんですけど、それが原因で怪異好きの人たちにつきまとわれることに(笑)」

そして、怪異蒐集家の中山市朗さんや、怪談番組に多数出演している北野に着目されているという状況。
近々、北野の怪談番組で紹介されることがあるかもしれませんね。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2023年05月06日10時38分~抜粋

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