『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)、「山内彩加のあやカルチャー☆」のコーナーでは、山内彩加アナウンサーが毎週、興味のあることや気になることを報告しています。
3月2日の放送では、話題のアニメ映画『BLUE GIANT(ブルージャイアント)』を観た感想を語りました。
きっかけはスーパー銭湯
漫画『BLUE GIANT』は、日本が舞台の『BLUE GIANT』、ドイツが舞台の『BLUE GIANT SUPREME』、そして現在連載中の『BLUE GIANT EXPLORER』の3部からなる物語。
山内と『BLUE GIANT』の出会いは、今年の2月11日。行きつけのスーパー銭湯の漫画コーナーで見つけたのがきっかけでした。
「ささっと読めそう」と何気なく手に取った山内でしたが、「えっ!何この漫画!めちゃくちゃおもしろい!漫画からジャズの音が聴こえるって初めての経験!」と大興奮。
ネットで翌週2月17日からの映画公開を知り、「こんなタイミングない!」と映画館に足を運びました。
「Filmarks」で星4.3!
20時15分からのレイトショーは、ほぼ満席。サラリーマン、若い女性、おじいちゃん・おばあちゃんなど広い世代の方が観に来ていました。
星4を超えればおもしろいとされている映画評価サイト「Filmarks(フィルマークス)」で、4.3をたたき出している話題作です。
あらすじはこうです。
主人公は仙台に住む高校生、宮本大。元々はバスケ少年でしたが、あることをきっかけにジャズにはまり、「世界一のジャズプレイヤーになりたい」と雨の日も風の日も、朝から晩まで毎日河原でテナーサックスを吹き続けています。
高校を卒業後、ジャズに打ち込むために上京。お金がないので高校時代の友人・玉田俊二
の家に居候しています。
ジャズを志す3人の少年
そんなある日、主人公の大は、ライブハウスで凄腕ピアニストの沢辺雪祈(ゆきのり)と出会います。
「雪祈君と一緒にジャズがやりたい」と思った大は、「ジャズバンドを組もう!」と誘いますが拒否。
しかし、大のサックスの音色に胸を打たれた雪祈は、一転バンド結成を快諾します。続いて、これに感化された玉田がドラムの練習を開始。
日本最高のジャズクラブ「SO BLUE」への出演を夢見てがんばっている途中に、いろいろな出来事がある、というストーリー。最初の10巻分が映画になりました。
壁を乗り越える姿
山内によると、この映画の魅力は3つ。
まず1つ目はメインキャラクターの3人に示された課題を、それぞれが乗り越えていく姿が「めちゃくちゃ泣ける」ということ。
主人公の大は、サックスを始めてわずか3年で圧倒的な演奏を身に着けた努力型の天才。一見、感情移入しづらいかと思いきや、1日中努力している姿を見ると応援したくなります。
山内「ただ、こんなに上手な方でも世界一という壁がどんなに高くて、そこに行きつくまでどういった苦労をしていくのかというのがひとつ」
玉田に感情移入
ピアノの雪祈は、上から目線で物を言う、自分が一番だと思っている性格の悪い少年。
3人で演奏をした時にえらい人から「小手先でやるな」「内臓をひっくり返して演奏したことがあるのか」と怒られてしまいます。
山内「ここで雪祈君がどう壁を乗り越えるのかっていうのも見どころです」
ドラムの玉田は、天才に囲まれた完全な初心者。
山内「初心者だからできるパフォーマンスってあるじゃないですか。がむしゃらにやる感じとか。2人に追いつこうとがんばる姿も泣けて、私は玉田君にめちゃくちゃ感情移入して観ました」
超一流ジャズ奏者による演奏
2つ目の魅力は、「超一流のジャズ奏者が実際に演奏している」ということ。
映画の料金1,800円で、超一流のジャズを大音量で聴くことができるのです。
山内「初心者でもすごいっていうのはわかる!音がシャワーみたいに降り注いでくるんですよ。いろんな音が壁に反響して、上から降ってくる音が耳に入った時の『気持ちイイー!』っていう感じ」
さらに映画の後半になると、音が成長。「音で役作りをしているのがわかる」といいます。
山内「最高にいい経験をさせていただきました!」
感動、泣ける、熱くなれる
3つ目の魅力は、「観る人を選ばない」ということ。
山内「ジャズを知らなくてもおもしろいと思いますし、漫画を読んでいなくても大丈夫」
こどもでも大人でも、おじいちゃんでもおばあちゃんでも「感動するし、泣けるし、熱くなれる映画」とのことです。
「ぜひぜひ映画館に行って観ていただきたいと思います」と、大絶賛の山内でした。
(minto)
北野誠のズバリ
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2023年03月02日14時42分~抜粋