北野誠のズバリ

消えゆくテレビ情報誌…紙である必要がなくなった?

1982年(昭和57年)に創刊した老舗のテレビ雑誌『週刊ザテレビジョン』(KADOKAWA)が、3月1日発売号をもって休刊することになりました。

今後は『月刊ザテレビジョン』と統合してリニューアルを図るとのことです。

近年『テレビブロス』(東京ニュース通信社)や『NHKウイークリー ステラ』など、テレビ雑誌が相次いで休刊となっていて、テレビの未来を心配する声もあがっています。

2月1日放送『北野誠のズバリ』では、カルチャー情報を扱うサイト『リアルサウンド』の記事を元に、パーソナリティの北野誠と氏田朋子が、テレビ雑誌の休刊についてトークを展開しました。

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休刊はテレビが衰退したせい?

テレビ情報誌の休刊という現象は別としても、最近よく「テレビはオワコン」などといった声を聞くようになりました。
しかし北野は「テレビの未来は大丈夫ですよ、なくなりませんから」と断言。

北野「言うてもネットに食われてるとか、広告料が(少なくなった)とネットニュースになりますけど、やっぱりテレビというのはなくなりはしないですよ」

もちろん、番組の視聴率が20%を連発していた30年以上前と比べると、観ている人数は少なくなっているものと思われます。

しかし、今でもネットニュースにはテレビ番組の記事が多数挙がっていますし、SNSでテレビ番組が"バズる"ことも少なくありません。

テレビ情報誌を買う目的

ただ、テレビ情報誌はだんだん存在意義がなくなってきたのかもしれません。

かつて発売されていた『テレビブロス』は、北野によるとテレビ欄以外にサブカル系の記事が多かったそうですが、読者層はサブカル好きばかりではなく、意外と年配層も多かったのだそう。

これは「節約するために新聞を解約したけど、テレビ欄の情報は欲しい」という年配層が、値段が安い上に普通の雑誌の倍となる2週間分の番組表が掲載されているから購読していたのではないかと推測。

また、若者にとっては松田聖子さんや安室奈美恵さん、アイドルなどが表紙になっている時はファンが買って保存するという人も少なくありませんでした。

紙である必要がなくなった

テレビ情報誌が売れなくなった一番の原因は、やはり雑誌以外に情報が得られるようになったことです。

北野「ネットがなかった時は、年末年始の番組を知りたいと思って(テレビ雑誌を買っていた)。

最も売れるのが12月25日ぐらいから1月7日ぐらいまでの2週間の特別バージョンで、いつもより高い価格で出してても飛ぶように売れてたんですよ」

紅白歌合戦の司会者の写真が表紙に載っていて、年末年始は特に観たい番組が重なるので、どれを見ようか赤ペンで丸をつけていたのは、もうかなり昔の話です。

今やネットで番組表は見られますし、そもそも今はテレビ画面上に最新の番組表を表示させることができます。

また、TVerで見逃し配信も行われているため、どれを観ようか迷うという必要がなく、観たいものは後から全部見れば良いということになっています。

テレビ情報誌ではありませんが、先日、創刊100年を超える『週刊朝日』がこの5月に休刊されることが発表されています。
情報は紙の本ではなくネットから得る、という流れは止められないのかもしれません。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2023年02月01日13時14分~抜粋

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