北野誠のズバリ

1日1食はOK!お寺で修行する「ゆるい絶食」を体験

CBCラジオ『北野誠のズバリ』火曜レギュラーの事故物件芸人・松原タニシが今週から断食の修行中だそうです。
13時からの番組開始前に昼食を食べていない松原ですが、お菓子は少し食べているようで、断食の意義を問われそうな…。

1月24日の放送では、松原が現在実践しているという「1日1食のやさしい断食」の様子を報告しました。

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お寺で5泊6日の修行体験

松原はこの日断食の3日目。修行と言えどラジオ出演は問題がないというゆるいルールで、どこかにこもって修行しているというわけではありません。

とは言え、ただ自分で勝手に決めて断食をしているというわけではなく、きちんとお寺に泊まって断食をしているのです。
そこは静岡県浜松市にある臨済宗の龍雲寺。松原は現在「禅堂」という場所に5泊6日で宿泊しています。

龍雲寺での断食は、意外にも1日1食は可能というものです。
理由は、身体に負担をかけないやさしい断食をモットーに、空腹時間を長くすることで内面の浄化を図ることを目的としているため。

日常生活に戻っても身体に支障がないよう、ここで生活習慣を整えるという意味も含まれています。

また、断食は修行の一環ということで、他にも座禅体験や説法を聞いたり、お経も一緒に読んだりするプログラムとなっています。

修行の内容は?

今週の日曜日は松原の体験初日でしたが、東海道新幹線が停電で運転見合わせとなり、1時間半遅れの到着で出鼻をくじかれます。

それで最初の説明や御祈祷を受けられず、いきなり坐禅を組んだところ、難しくて足をつってしまうという幸先の悪いスタートとなりました。

その後、改めて部屋や断食などの説明を聞きましたが、そこで住職さんがおっしゃられたのが、「自分で自分のことをする習慣をつけましょう」ということ。

禅堂にはヨガやトレーニングなどのアドバイスをする専属のトレーナーさんがいますが、断食のプログラムに関する冊子が置かれているため、まずは何でも聞くのではなく自分で読んで理解することも修行の1つというわけです。

その説明を受けた後、2日目の朝に坐禅を組みストレッチをしていくうちに、だんだん坐禅ができるようになり、松原は楽しくなっていったそうです。

絶食にはどんな良いことが?

そして夜は唯一の食事が出ますが精進料理です。肉や魚は出ませんがとてもおいしく、松原はゆっくり噛みしめるように食べているとか。

ただ食事をとる際、お盆の端にお米を7粒置くという行為をするのですが、これは「生飯(さば)をとる」といって、自分以外の飢えている他の人に分け与えるという意味で、自分だけが満たされれば良いという思いを捨てましょう、という意味が込められています。

そして、食事を摂ることは生き物の命をいただく行為でもありますが、住職から「ベジタリアンの方は肉や魚を食べていないといっても、野菜の命は摘んでいるわけですから、感謝の気持ちを持って食べましょう」と聞き、あらためて命の尊さを学ぶことも。

また、日本人はもともと肉食から遠ざかっていて消化しにくいため、植物性の食事を摂る方が良いとのことです。

ではなぜ絶食をするのかというと、人間は本来、栄養分を余分に蓄えているのですが、程良い飢餓状態によってそれを使うことで、代謝が良くなるのだそうです。

断食をすると何かが見える!?

食事前に住職とお話しできる時間があるそうですが、ここで松原は「断食や厳しい修行をすると、霊や仏様など何か奇跡が見えたりするようになるんですか?」と質問。

これは数々の事故物件に住んで不可解な現象を目撃してきた松原が聞きたかったことですが、住職は「それはまやかしです」とバッサリ。

3、4日水だけで過ごすような厳しい断食だと脳が戦闘状態になり、見たいものが見えるようになる場合があるそうです。

お釈迦様はかつて断食の修行をしていましたが、「これでは悟れない」ということを逆に悟り、食べるようになったそうです。

無理な断食をして身体が弱るよりも、日常に戻っても程良い飢餓状態を作る習慣を得た方が良い、修行のための修行をするべきではないと、1日1食の断食を勧められているということです。

そして、名古屋でこの番組の放送が終わった後も、松原はまた静岡に戻って修行の続きをすることになっています。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2023年01月24日15時23分~抜粋

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