『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)、「山内彩加のあやカルチャー☆」のコーナーでは、山内彩加アナウンサーが毎週、興味のあることや気になることを報告しています。
1月19日の放送では、真梨幸子さんの最新作『さっちゃんは、なぜ死んだのか?』(講談社刊)を取り上げました。
最後にきっと騙される!真梨幸子『さっちゃんは、なぜ死んだのか?』
作者の隠されたメッセージ?
最近の趣味は読書だという山内は、CBC近くの書店・福文堂でこの本を見つけました。
不気味な表紙と気になるタイトル、そして帯の「おひとりさま?毒親?女だから?時代ガチャ?」という言葉に魅かれたという山内。
作者の隠されたメッセージを探すべく表紙を外して見ると、ただただ真っ黒。あきらめずに光に照らしてみたものの、何も見えずじまい。
「こんなに真っ黒なのも珍しい」と思ったことと、最初の6ページがおもしろかったことから、山内はこの本を購入することにしました。
不気味な表紙と気になるタイトル、そして帯の「おひとりさま?毒親?女だから?時代ガチャ?」という言葉に魅かれたという山内。
作者の隠されたメッセージを探すべく表紙を外して見ると、ただただ真っ黒。あきらめずに光に照らしてみたものの、何も見えずじまい。
「こんなに真っ黒なのも珍しい」と思ったことと、最初の6ページがおもしろかったことから、山内はこの本を購入することにしました。
「騙されるのを覚悟で読んで」
この本について「まんまと騙されます。騙されるのを覚悟で読んでください」と山内。
あらすじはこうです。
公園で殺害された女性のホームレスが発見されます。犯人も動機も不明な中、「仕事も人生もうまくいかない」と、ひとりさみしく暮らしている無職の女性がこの事件になぜか縁を感じて、調べ始めることに。
女性が聞き込みをすると、被害者の人生に潜んでいたウソがボロボロと出てきます。少しずつ真実に近づいて行くものの、最終ページで「えっ?あっ?そういうこと?」とどんでん返しが起こります。
あらすじはこうです。
公園で殺害された女性のホームレスが発見されます。犯人も動機も不明な中、「仕事も人生もうまくいかない」と、ひとりさみしく暮らしている無職の女性がこの事件になぜか縁を感じて、調べ始めることに。
女性が聞き込みをすると、被害者の人生に潜んでいたウソがボロボロと出てきます。少しずつ真実に近づいて行くものの、最終ページで「えっ?あっ?そういうこと?」とどんでん返しが起こります。
「時代ガチャ」に納得
物語の舞台は昭和のバブル時代。
山内が以前このコーナーで紹介した村山由佳さんの『星屑』は、「女性が昭和の時代に芸能事務所のマネージャーになるとこんなに大変」という本でした。
同じ昭和の話でも『さっちゃんは、なぜ死んだのか?』は「もっと社会の深い闇の部分を書いているので、かなりブラックな作品」なんだとか。
この本では「アッシー君」「メッシー君」「キープ君」「ミツグ君」などのバブルを象徴する言葉や、「ノストラダムスの大予言」「就職氷河期」など山内が知らない話が描かれています。
「あっ、あの時代の女性はこういう風に生きてらっしゃったんだ。大変な時代だったんだな」と、先輩方を尊敬する思いが生まれたといいます。
帯の「時代ガチャ」という言葉に納得したという山内。
山内が以前このコーナーで紹介した村山由佳さんの『星屑』は、「女性が昭和の時代に芸能事務所のマネージャーになるとこんなに大変」という本でした。
同じ昭和の話でも『さっちゃんは、なぜ死んだのか?』は「もっと社会の深い闇の部分を書いているので、かなりブラックな作品」なんだとか。
この本では「アッシー君」「メッシー君」「キープ君」「ミツグ君」などのバブルを象徴する言葉や、「ノストラダムスの大予言」「就職氷河期」など山内が知らない話が描かれています。
「あっ、あの時代の女性はこういう風に生きてらっしゃったんだ。大変な時代だったんだな」と、先輩方を尊敬する思いが生まれたといいます。
帯の「時代ガチャ」という言葉に納得したという山内。
「謎解きキーワード」が強調
この本に仕掛けられた罠はかなりわかりやすく、作者が「ここは強調したい」というところに、線や点々が書いてあります。
「自分で謎解きをする準備はできていて、『これはキーワードなんだろうな』とわかるんですけど、なのにわかんないんです。最後まで」と山内。
物語は会話調でどんどん進むため、「待って待って!私まだ答え出てないのに、ああー終わっちゃう…最後にえっ?あれっ?そっちか!」となってしまったんだとか。
多くの登場人物がそれぞれの視点でさっちゃんについて語っているため、コロコロ視点が変わります。人物同士の関係を忘れないように、山内はメモをとりながら読書をしたそうです。
「皆さんが読むときは、小分けにして読むんじゃなくて整理して一気に読むと、最後のどんでん返しがかなり楽しめる」と山内。
「自分で謎解きをする準備はできていて、『これはキーワードなんだろうな』とわかるんですけど、なのにわかんないんです。最後まで」と山内。
物語は会話調でどんどん進むため、「待って待って!私まだ答え出てないのに、ああー終わっちゃう…最後にえっ?あれっ?そっちか!」となってしまったんだとか。
多くの登場人物がそれぞれの視点でさっちゃんについて語っているため、コロコロ視点が変わります。人物同士の関係を忘れないように、山内はメモをとりながら読書をしたそうです。
「皆さんが読むときは、小分けにして読むんじゃなくて整理して一気に読むと、最後のどんでん返しがかなり楽しめる」と山内。
ヒントは「幸せな子と書いてゆきこ」
作者の真梨幸子さんについて、「幸せな子と書いて『ゆきこ』っていうんですね」と山内。
実はこれがヒント。
「名前という固定観念をなくして、まっさらな状態で読んだ方が謎が解きやすいのではないかと思います」と、リスナーにヒントを出した山内でした。
真梨幸子 作『さっちゃんは、なぜ死んだのか?』(講談社)
(minto)
実はこれがヒント。
「名前という固定観念をなくして、まっさらな状態で読んだ方が謎が解きやすいのではないかと思います」と、リスナーにヒントを出した山内でした。
真梨幸子 作『さっちゃんは、なぜ死んだのか?』(講談社)
(minto)
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