北野誠のズバリ

「理不尽はポイントカード」。歴史通・松村邦洋、徳川家康を語る!

1月9日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)は、祝日特集「松村邦洋 徳川家康を語る!」。

先月『松村邦洋 今度は「どうする家康」を語る』(プレジデント社)を上梓した、芸能界きっての歴史通として知られる松村邦洋さんをゲストに迎えて、松村さんの目線から見た徳川家康像に迫りました。

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狸オヤジのイメージを変えた人

実は松村さんがこの本を書き始めたのは数年前。
NHKの大河ドラマで徳川家康を取り上げることを耳にしてからです。松村さんは昨年も同じくプレジデント社から『松村邦洋「鎌倉殿の13人」を語る』を出版しています。

これまで徳川家康をメインで描いた大河は、1983年の大河ドラマ『徳川家康』。この時家康を演じたのは、俳優の滝田栄さんです。

松村さん「徳川家康は、肖像画通りのぽっちゃりの脇役でいいっていうのがNHKの判断だったんですよね。『狸顔でいいよ』つって」

北野「今でもイメージとしては“狸オヤジ”って言われますからね」

固まっていた家康のイメージを変えたのは、滝田栄さんの『徳川家康』だったといいます。

「そっくり大賞やめない?」

松村さん「あるNHKのディレクターの方が、『もうさぁ、そっくり大賞やめない?』と」

児玉清さんやフランキー堺さんが演じてきた家康のイメージは、ここでがらりと変わりました。

松村さん「信長と秀吉がかっこいい。そこに狸が最後、悪い感じで攻めてくるように物語っているのは、明治新政府が徳川のイメージを悪くする意味のぽっちゃり顔の人をイメージさせてたんですよね」

家康の肖像画は、ぽっちゃりした姿ですが、松村さんはこれも否定します。

松村さん「人間ってのは痩せてる時期もあれば、太ってる時期も。私のように思いっきり“リバウンドう えいじ”っていうのもまずいんでしょうけど。若いときはやっぱり松潤でいいんじゃないですかね」

こんな流れで、1983年の『徳川家康』の家康は、身長185cmの滝田栄さんが演じることになったそうです。

理不尽はポイントカード

松村さん「理不尽に耐えて我慢強い人が最後に夢を叶えるって、日本人の夢じゃないですか」

松村さんは『おしん』や『巨人の星』を例に挙げ、幼少のころから苦労続きだった家康が天下を取る話も、日本人好みだろうというのです。
北野は大人気ドラマ『半沢直樹』(TBS系)も、まさにそのひとつだと納得した様子。

北野「男はやっぱり耐えて耐えて耐えて、最後逆転するっていうのが当たるドラマなんで。だから女の人はあんまり大河ドラマもさほど観ないし、半沢直樹も苦手ですっていう人が多い」

松村さん「男は苦労した人が夢叶うのも好きだし。女性もね『おしん』があるので。『渡る世間』を思い出して、もう1回苦労した人のドラマを観ましょうよ。理不尽に耐えてこそポイントカードだと思いますよ」

「理不尽はポイントカード」

松村さんがこう思うのには理由があるといいます。

心もつらい思いをすると運がつく

今年55歳になる松村さん。
昔はテレビ局で殴られたり怒られたり、理不尽なことをされていたADさんが、今は役員クラスに出世していたり、制作会社を3つも持つ社長になっていたりしているそうです。

松村さん「若い時の理不尽を素直に受けながら、自分の目標に黙々と向かっていた人は、夢が叶うんだなと思いました」

松村さんは著書で萩本欽一さんの言葉として、この言葉を紹介しています。

松村さん「理不尽はポイントカード。マイレージだと思えば。苦労した人は花開きますよね。いちいち言い返すとチャラになるんですよね、運が。腹筋したら筋肉が付くじゃないですか。心もつらい思いをすると、運がつくんじゃないかなと思うんですよ」

心はつらい思いをすると運がつく。勇気が出る言葉です。

この後も、徳川家康について思う存分語り続ける松村さんでした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2023年01月09日13時02分~抜粋

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