北野誠のズバリ

現代の感覚では100歳!徳川家康が長生きだった理由は?

1月7日放送の『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)では、新春企画「徳川家康の実像に迫る」を放送。

『家康の天下取り 関ケ原、勝敗を分けたもの』(つちや書店)の著者、歴史家で作家の加来耕三先生をゲストに迎え、今年のNHK大河ドラマ『どうする家康』の主人公・徳川家康の実像を深掘りしました。

[この番組の画像一覧を見る]

家康は健康オタクだった

加来先生にリスナーからこんな質問が寄せられました。

「徳川家康は歴史の武将としては73歳と長生きですが、なぜこんなに長生きできたんですか?」(Aさん)

戦前は数え年で年齢を表していたため、徳川家康は75歳で亡くなったことになります。

加来先生によると、家康が長生きできた理由は「健康オタクだった」から。
医師団よりも家康の方が薬の知識が高かったため、自らの病気の診断もすべて自分でできていたといいます。

薬を飲んでも治らない死病

「家康は天ぷらを食べてお腹を壊して亡くなった」という説があります。

確かにお腹を壊したのは事実ですが、このあと家康は薬の調合をやめています。

これは家康が「薬を飲んでも治らない死病だ」と判断したため。加来先生によると、この時家康は今でいう「胃がん」にかかっていたというのです。

「無理だということがわかって、もったいないから薬を飲むのをやめた」という意外な事実に、「そうなんですか!」と驚く北野誠。

「鷹狩り」で健康維持

家康は晩年まで「鷹狩り」をしていたとされています。

加来先生「とにかく気を付けた人で。鷹狩りは今のゴルフみたいなものですよね。ちょっと調子が悪かったら半分ぐらいにしてやめる人も結構いるんですけど、家康は決められたところを決められたように周る。獲物があろうがなかろうが、汗をかくことが身体にいいことを彼はわかってるんですね」

家康は鷹狩りで身体を動かし、健康維持に務めていたようです。

ルーティンを守る「家康の執念」

北野「自分で漢方薬を調合していたのは本当なんですか?」

加来先生「本当にできた人ですね」

家康が亡くなったあとで「家康の万能薬」の希少価値が高まり、大名たちの間で争奪戦になった、という記録もあるそうです。

北野「戦国の世で70代まで生きるっていうたら、今の感覚だと85とか90まで生きる」

加来先生「人間100年の時代ですからね、100歳近いと考えていただいていいと思います。すごいと思いますね」

北野「歳をとればとるほど動かなくなるものを、鷹狩りをしながら歩いたり走ったりするのは健康に良いと知っておられた、ということですね」

加来先生「朝も決められた数だけ弓を引いて、木馬に乗って、刀も振り回して。自分の決めたスケジュール通りちゃんとやってます」

自ら決めたルーティンを守り、健康維持に務めていた家康。加来先生によると、これは「家康の執念」なんだとか。

逃げ回る、弱い、意気地なし

今回の大河ドラマ『どうする家康』について、「逃げ回る、弱い、意気地なしの家康を描こうとしてるのではないかな。基本的には間違っていない」と加来先生。

「大河ドラマはウソが多い」としつつ、「今回は本質を見ているのでは」と期待しているそうです。

北野も「ぜひ爪を噛んでほしいですね」と、今回の大河ドラマにワクワクしているようでした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
この記事をで聴く

2023年01月07日10時41分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報