北野誠のズバリ

安倍元総理暗殺で考える。日米で異なる選挙への意識

12月31日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ 大みそかスペシャル』は、パーソナリティの北野誠、大川興業総裁の大川豊さんが「今年の10大ニュース」をぶった斬りました。

真っ先に挙げたのは世界中に衝撃が走ったあの凄惨なニュースでした。
日本とアメリカの選挙戦を比べる大川総裁です。

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安倍元総理銃弾に倒れる

7月8日、奈良県橿原市で参院選の応援演説中だった安倍晋三元総理が無職の男に銃撃されて死亡しました。
男は母親が多額の献金をした旧統一教会、世界平和統一家庭連合への恨みから、安倍さんが関わりを持っていたと思い込んで狙ったと供述しています。

北野「まさか日本で、こんなことが起きるなんて。日本では、政治的暴力の凶悪犯罪って本当に稀です」

大川「アメリカだとケネディ大統領の暗殺とかもありましたけど、アメリカは銃社会の国ですから。一番銃刀法に厳しいこの国で起きたのはショッキングでしたね」

銃マニアでもない男が手製の銃を作り、試射までしていたというのも驚きの事実でした。

身近で見られる日本

この時の参院選で、朝日健太郎議員の応援演説に来ていた安倍元総理の演説を取材していた大川総裁。
安倍さんは有権者の傍まで来ていたそうで、その時の経験を振り返りました。

大川「急にパンチをしてくる人がいたんですよ。誰かなと思ったら、それ安倍元総理だった。グータッチなんで見えなかったんですよ」

もちろん元総理の両脇にSPもガッチリついていて、東京では後ろもガードされていたそうです。その中で、有権者とグータッチで触れ合いをしていたんだとか。

北野「日本は銃社会じゃないから、立会演説会も、割と近い距離で、みんな見られるわけですからね」

めちゃくちゃ厳しいアメリカ

アメリカとフランスの大統領選も取材したことがある大川総裁。日本の選挙とはまるで違うそうです。

政治家の演説を聞く場合、日本では政治家自身が身近な駅、例えば名古屋では名古屋駅や栄駅などまで足を運びます。政治家が全国を動き回るいわゆる「遊説」です。
しかしアメリカでは?

大川「自分もトランプ大統領の演説会に行ってますけど『スマホしか持って入っちゃいけません』とかめちゃくちゃ厳しいです。ボディーチェックもあるし」

演説を聞いて判断する

アメリカに比べて安全に演説ができる日本。
有権者の中には野次で演説を妨害する人もいました。

海外では、お互いの意見を聞いて、有権者に判断してもらうのが基本。そのため演説を妨害すると取り押さえられたそうです。

大川「多少の野次ならいいんですけど、ずっと『安倍やめろ』では話が聞こえなくなるじゃないですか。あそこまでいくと選挙妨害だと思います」

サッカーの試合に例えると

演説会場に聞きに来る人の中には、時々プラカードを持って立っている人もいます。
そういう方も問題だと指摘する大川総裁。

有権者の立場からすると、政治家が本気を確認するためには、声だけではなく表情を見ることになります。海外では旗などを振っていても、演説の時は下ろすそうです。

大川「一言あってウワーってきた時に、サッカーのゴールが決まった時みたいに旗を振る。試合途中ずっと旗を振るってことはないじゃないですか。ちゃんと試合を見てる。それと同じです」

サッカー観戦に例える大川総裁。演説をする政治家の動きや力の入れ具合は、ちゃんと見えるようにしなければいけないと語ります。

『小説吉田学校』の世界が必要

かつての自民党では派閥が機能し、党内で激しい政策バトルが行われていました。

大川「例えば、宗教系とくっついているところがあったら、他の派閥が『宗教二世が苦しんでる問題を解決しないで何が自民党だ』という意見が絶対あったと思うんですよ」

吉田茂内閣から鈴木善幸内閣までの政治闘争を描いた小説『小説吉田学校』のような「学校感」がなくなったと嘆く大川総裁。
かと言ってアメリカのような二大政党制で、政党間で政策論争が行われるわけでもありません。

北野「政策論争ないから、閣議決定と言われても、なんかわからんけど増税するの?としか思えへんし。国民に議論が見えないです」

このまま、ぼんやりとしたまま増税するのか、さらに小選挙区比例代表並立制は必要なのか、何かと腑に落ちない北野誠と大川豊総裁でした。 
(尾関)
 
北野誠のズバリ
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2022年12月31日12時25分~抜粋

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