北野誠のズバリ

迷惑のお詫び、防犯のため…『おうちイルミネーション』を始めた意外なきっかけ

空気が澄み、イルミネーションが映える季節。
クリスマスシーズンということで、庭や玄関先を飾る「おうちイルミネーション」で、通行人やご近所さんの目を楽しませているお家も多く見かけます。

しかし、中には意外な理由でイルミネーションを始めた人も。

12月24日放送の『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)のコーナー「工作員潜入レポート」では、東海地方を中心に活躍するお笑い芸人・太廊が「おうちイルミネーションを始めた理由」について調査しました。

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隣の住人が嫌いだった

まず1軒目は、名古屋市郊外の住宅地にあるマンションの1室。
ベランダの柵全面に約300球の電球がグルグル巻きにしてあります。

太廊のインタビューに答えてくれたのは、この家に夫と2人で暮らす30代の主婦。

5年前にこの女性が「おうちイルミネーション」を始めたきっかけは、なんと「隣の住人が嫌いだったから」という意外なものでした。

お隣さんがベランダにクリスマスのイルミネーションを飾り、幸せ自慢をしてくる方だったため、それに対抗してサンタやトナカイをピカピカに光らせていたというのです。

この静かな戦いは、昨年お隣さんが引っ越したことで終了。「今年はシンプルな電球のみにした」という話でした。

不在の日に光らせる

続いては、名古屋市街の閑静な住宅地。年季の入った一軒家がずらりと並ぶ中に、庭の植木という植木に電飾をグルグル巻きにしてあるお家を発見しました。

太廊の突撃取材に出てきてくれたのは、ひとりのおじいさん。
しかし「私自身はここには住んでいない。たまにパトロールで泊っているだけ」と、これまた驚きの発言が飛び出しました。

ここはおじいさんが所有しているお家ですが、実際は空き家。このイルミネーションは「防犯のため」に飾られているそう。

「不審者が家に入ってきても、近所の方にわかるように」と光らせているので、おじいさんがいる日はもちろん消灯。

クリスマス仕様のイルミネーションが光るのは、季節にかかわらず、おじいさんが泊ってない日のみです。

このお家で生活することはほとんどないものの、このイルミネーションのために毎月の電気代は1万円ほどかかってしまうんだとか。

イルミネーションの準備に1か月

3軒目は中村区の住宅街。壁や玄関などありとあらゆるところにイルミネーションが光り、屋上にはサンタクロースがライトアップされています。

こちらは一般住宅ではなく「有限会社一光工業」という会社でした。

イルミネーションを始めたのは7年前。
敷地内に植えていた木になんとなくクリスマスの電飾をしたところ、ご近所の評判がよく、「みんなを喜ばせたい」という気持ちで、どんどん増えていったということのようです。

準備は11月初旬から。社員が現場から帰ってきたあとで高所作業車を使いイルミネーションを設置。微調整を繰り返し、12月にようやく完成という流れです。

ここ数年は「コロナ禍で落ち込んだ人たちの気持ちを明るく照らしたい」という気持ちで、
レーザーを導入するなどさらに工夫をこらしているそうです。

その人生だけドラマがある

ラストは西枇杷島駅近くの工事現場のイルミネーション。
これは「名工建設 株式会社」が設置したツリーの電飾です。

イルミネーションを始めた理由は「工事で迷惑をかけているかもしれないから、近隣住民を喜ばせたい」という気持ちの現れ。

工事現場で使うライトを束ねて「ツリーにできるじゃん」「サンタも置こう」と増やしていったそうです。

現場が変わるため、残念ながら名工建設のイルミネーションは今年が最後かもしれないということでした。

「おうちイルミネーション、いろいろなバリエーションがありましたし、その人生だけドラマがあると思いました」と、まとめた太廊でした。
(minto)
 
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2022年12月24日11時10分~抜粋

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