北野誠のズバリ

双子の研究で判明!?老けない性格と食事習慣

12月16日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』には、52歳女性より「老けないためにはどうすればいい?」との質問が寄せられました。

「若返りとは言わなくても、老けないためにはどうしたらいいですか?食事、生活習慣。見た目が若くみえる人は実際に若いと聞きます。教えてください」

心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生が答えます。

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遺伝より環境

若く見える人と老けて見える人の差はどこにあるのでしょうか?

吉田先生「昔は持って生まれた遺伝子の影響でかなり決まると言われてきました。

しかし、アメリカのコロンビア大学で一卵性双生児の見た目の変化を分析しました。こどもの頃は、ほとんど同じ顔形なのに、歳を取るとどんどん差ができてきて、60歳過ぎたら、もう双子かどうかわからない時も少なくないです」

つまり、若く見えるか老けて見えるかは、生活環境によってかなり差がつくようです。

リーダー的な存在になる

具体的にどんな生活を送ると、若さを保つことができるのでしょうか?

吉田先生「双子のうち、若い方と老けた方で性格に格差が出ました。
一卵性双生児は遺伝子はまったく同じです。二人で一緒に生活している時間が長いので、片方がリーダー的な存在になり、片方がリーダーについていくタイプになりやすいです。リーダーシップとフォロアーシップといいます。

一緒に生活していると性格の役割分担ができてくるのですが、傾向としてはリーダーシップの方が若く見える。フォロアーシップの方が老けて見えることが多いです」

他人についていくタイプより、リーダー肌の性格の人の方が若く見えるようです。

人前に出る・浮気心・笑顔

歳を取ってから楽器を始める人がいますが、老けないために効果はあるのでしょうか?

吉田先生「ギターはとてもいいです。スタンフォード大学が実年齢より見た目が若い人がどんな趣味をもっているか調べたら、コーラス、バンドで楽器、フラダンス、ソーシャルダンス、ジャグリングなど大道芸。
共通点はステージみたいなところで人前に出ることです。
人前に出ると脳がいきいきとした刺激をより受けます。だから若さを保てます」

さらに異性と交流するとより効果が大きくなると付け加える吉田先生。

吉田先生「浮気はダメだけど、浮気心は持った方がいいと思います。

もうひとつ表情。人前に出ると笑顔になったり、表情が変化しますので、その結果、顔の輪郭が引き締まる効果があり、若く見えます。
脳科学では口元だけではなくて、目尻も下げる笑顔は脳とか全身の健康によい働きをしているとなっています。

カリフォルニア大学の研究で心が前向きになり、うつ病の予防に役立つというデータが出ています。
あと、血圧を下げてくれ、最大で7年も寿命が延びるという研究論文も出ています」

炭水化物を取り過ぎない

老けないための食生活についても尋ねました。

吉田先生「見た目の若さを保つのに、食事で最も大きな要因は血糖値を上げないことです。

炭水化物を一気に食べると血糖値が上がって、血管の壁を構成しているたんぱく質に糖分がベタベタとくっつきます。
そうするとたんぱく質がさびた状態になって、顔の皮膚に血液を供給している毛細血管がどんどん消えていき、皮膚の細胞の栄養素が不足して、どんどん老け込んでいきます。

野菜を食べてから、炭水化物を取るようにしてください。これはいろんな意味で健康にもプラスになります」

鶏の胸肉を食べる

積極的に食べると効果のある食べ物を何でしょうか?

吉田先生「私自身10年前から続けていることですが、鶏の胸肉を食べることです。
高たんぱく低脂肪で健康にいいですが、それに加えイミダゾールジペプチドという成分が豊富に含まれています。これが毛細血管を守る働きをしてくれています。顔の皮膚の細胞に血液と一緒に栄養素を送ってくれます。

あと筋肉の疲労回復の効果もあります。普段から元気に活動できますので、その影響で全身の若さを保てるということです」

若さを保つには、脳を使い、人前に出て心から笑い、炭水化物をとりすぎないで、鶏の胸肉を食べることですね。
(みず)
 
北野誠のズバリ
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2022年12月16日14時13分~抜粋

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