北野誠のズバリ

天の橋立を「股のぞき」で見た方がいい理由

「イグ・ノーベル賞」とは裏ノーベル賞とでもいわれる賞で、人々を笑わせ考えさせられる研究に贈られるというもの。

「犬の翻訳機を開発」や「夫のパンツに吹きかけることで、浮気が発見できるスプレー」といった、本気か冗談かわからないような研究が対象となります。

日本人が毎年のように受賞していて、毎年ニュースで見かける方も多いのではないでしょうか。

11月1日放送『北野誠のズバリ』では、松原タニシがイグ・ノーベル賞に関するイベントに参加。

そこで体験して新たに気づいたことをリポートしました。

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股のぞきで見ると新たな発見!

今回、松原が行ってみたイベントは、大阪で開催されている『イグ・ノーベル賞の世界展2022』。

実際にイベントに行った日には、さらに「『股のぞき』で見え方が変わる!?イグ・ノーベル受賞者・東山篤規先生の不思議実験ショー」という催しが行われていました。

東山先生は立命館大学の名誉教授で、2016年に股のぞきの方法で物を見ると、違った見え方がするというテーマでイグ・ノーベル知覚賞を受賞されています。

股のぞきとは、足を広げた状態で深くおじぎをして、足と足の間に顔を持っていき、逆さまの状態で物を見ること。
これにより、物の大きさや輪郭が違って見えるそうです。

股のぞき研究のきっかけ

実際に松原が体験したのは、会場前にさまざまな形のパネルが用意されていて、普通の姿勢と股のぞきの状態でどう違って見えるのか、比較するというもの。

松原の感想は「股のぞきの時は小さく見えて、パネルとパネルの間隔が狭く見えた」で、それに対して先生は、「股のぞきは奥行きがなくなって、小さく見える。色が鮮明に見えているはず」とも語ったそうです。

他の人もだいたい同じような感想だったようです。
ところで、なぜ東山先生は股のぞきに関する研究をしようと思ったのでしょうか。

ある時、実際の長さが縦横同じビルを見たら縦に長く見えたのに、寝っ転がった状態で見ると、きちんとサイコロ状のように見えたそうです。

ただ、このようなことは教科書などには載っておらず、きちんと研究してみようと思ったのがきっかけだそうです。

天の橋立の「橋」って何?

股のぞきの姿勢で有名な景色といえば天の橋立。

上下逆に見ることで、松林が龍が空を舞っているように見えるというもので、その景色は飛龍観といわれています。

さらに神話では、イザナギが天と地を行き来するのにハシゴを架けていたのに、寝ている時にハシゴが倒れてできたものとされています。

ただ、東山先生は天の「橋」立という割には、龍は関係ないし、ハシゴも関係がないと考えていました。

ところが、股のぞき台がある場所とは別に傘松公園という場所で見ると、橋のように見えるのだそう。

ここで先程の研究結果から、より鮮明に見えること、小さく見えること、距離感がなくなることで、さらに橋が架かっているように見えるのではないかとのことです。

「逆さにのぞいて何の意味があるのか?」と思っていましたが、景色がよく見える理由があるようですね。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2022年11月01日15時23分~抜粋

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