北野誠のズバリ

意外!愛知県は全国トップの観覧車王国だった?

遊園地や公園のアトラクションで、ひときわ目につくのが観覧車ですが、愛知県は観覧車の数が全国一だとか。

2000年初頭に全国で200基ほどあった観覧車は減少傾向にあるそうですが、なぜ愛知に観覧車が多いのでしょうか?

9月24日放送『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)では、観覧車研究家で『ニッポンの観覧車』(イカロス出版)などの著者、福井優子さんに電話でお話を伺いました。

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愛知が日本一多い理由

福井さんによると、現在、観覧車は休止中やもう稼働していないものも含めて、全国で142基あるとのこと。

そのうち愛知県と北海道がともに13基あるのですが、北海道は2基が停止されているため、実質的には愛知県が1位となるそうです。

福井さんがこのお話をすると「なぜ愛知が1位なのか?」とよく聞かれるため、調べてみたところ、いくつかの理由が推測されるそうです。

愛知県はもともと豊かな土地柄で、海の幸や山の幸もあり、産業も自動車を始めとして発達している、中核都市も多いということで、自治体の財政が豊かな町が多いところ。
そのため、観覧車を維持できるだけの財力があることが大きな要因ではないかとのことです。

維持費はそこまでかかるわけではないようですが、1年に1回定期検査を行う必要があることや、海沿いに設置した場合はペンキを塗り替える作業が必要になります。

全国唯一のユニークな観覧車

愛知の観覧車には何か特徴があるのでしょうか?

福井さん「13基の観覧車の形自体は、よく似ています。というのは同じメーカーさんが作られたものが多いので。でも1、2基はユニークな観覧車もあります」

観覧車というと巨大なイメージがありますが、大きさや形はさまざまです。

福井さん「例えば愛知県で1番背の高い観覧車というと、モリコロパーク(長久手市)にある観覧車で88m。

安城市の堀内公園にある観覧車はちょっとかわいい形をしてまして、こどもが成績でもらうようなはなまるが車輪の周りについているんです。
前は全国にいくつかあったんですけど、なくなって今は堀内公園しかないんです」

堀内公園の観覧車の料金は1回100円で、入園料も不要。
家族全員で出かけても、気軽に乗れるというのが魅力ですね。

観覧車の魅力

観覧車というと、昔はデパートの屋上に設置されていたことを思い出す方も多いでしょう。名古屋栄三越の屋上に今もある観覧車は、1956年(昭和31年)に設置された現存する日本最古の屋上観覧車として、2007年(平成19年)国の登録有形文化財に指定されています。
ただし、現在運転は行われていません。

これまでたくさんの観覧車を見てきた福井さんですが、最後にあらためて観覧車の魅力について伺いました。

福井さん「下からずっと上がっていくというところにトキメキ感がありますよね。
降りる時にちょっと失望感があって、これが人生を感じさせるもので。
これは精神的なものですけど。

あと、遊園地全体もそうなんですけど、自分の街を上から眺めるという。
愛知県の場合は比較的小さな街にある遊園地が多いので、自分の街を見下ろせる醍醐味があると思うんですね」

最近では都心の商業施設に併設されているものも増えてきましたが、地方の観覧車に乗ってみて風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(岡本)
 
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2022年09月24日09時22分~抜粋

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