北野誠のズバリ

熟年離婚の割合が過去最高!離婚を回避する方法教えます。

厚生労働省の調査によりますと、2020年に離婚した夫婦のうち、20年以上同居していたという、いわゆる熟年夫婦の割合が過去最高になったことがわかりました。

離婚の件数自体は2002年(平成14年)のおよそ29万組から減少傾向にありますが、熟年離婚の割合は2割を超えています。

9月10日放送『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)では、25年間で3万件以上の離婚カウンセリングを行われてきた夫婦問題研究家の岡野あつこさんが、熟年離婚の実情について解説しました。

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離婚を言い出すのは女性?

2020年時点の調査で熟年離婚の割合が過去最高となり、今後も増えることが予想されますが、特に最近、熟年離婚が多くなってきた理由はどのようなことが考えられるのでしょうか。

岡野さん「長生き時代に突入して、我慢する結婚生活は続けたくないというのが増えてきたのと、男性が定年退職をしても再就職がなかったり、コロナ禍のリモートワークなどで顔を年中突き合わせることが多くて、熟年は我慢ができなくなってきたことが理由になっています」

熟年離婚というと、長年我慢してきた妻が夫に三行半を叩きつけるイメージが強いですが、実際は圧倒的に女性側が言い出すことが多いのでしょうか?

岡野さん「男性も言い出す方が増えてきたんですけど、まだ女性の方が多くて割合的には女性7、男性3ぐらいです」

夫のココにイラッとくる

女性側が離婚を申し立てる理由にはどのようなものがあるのでしょうか?

岡野さん「もう一緒にいたくない、空気も吸いたくない。
あと、旦那さんの通帳に入っているお金を自由に使えないので分けてほしい。

すごいところでは、お昼ごはんを作りたくないっていう声が多いです」

リモートワークで家にいることが多くなると、ごはんを作る回数が増えて手間がかかったり、出かけにくくなったりするのがストレスになるようです。

それだと勝手に夫がカップラーメンでも何でも作れば良いと思うのですが、それができないのが熟年男性だそうです。

朝ごはんを食べている時に「今日のお昼は何?」とか、昼ごはんを食べている時に「今日の晩は何?」などと聞くと、それだけでストレスが溜まります。

夫が離婚したいと思う理由

逆に夫側が申し立てる理由にはどのようなものがあるのでしょうか?

岡野さん「妻が自分のことを大事にしてくれないので、新しい人を見つけたという人が多いようです。

男性の方が寿命が短いので、最後は自分の好きな人とか自分をわかってくれる人と、ちょっとの時間でも一緒にいたいっていう人が近頃増えています」

女性の場合と男性の場合で、離婚の理由は異なるようです。

熟年離婚を避けるためには、どうすれば良いのでしょうか?

岡野さん「やっぱり長く一緒にいたからこそ、相手に感謝とか労いの言葉をかけられるというのが、熟年離婚にならない共通点なんですね。

当たり前のことなんですけど、『ありがとう』とか『いつも感謝してるよ』というような言葉がかけられるというのが大事なことなんです。
心で思っていても口に出さないっていうのは、ダメなんですよ」

「長年暮らしているから、言わなくてもわかるだろう」というのは、通用しません。

熟年離婚を防ぐためには

今後、熟年離婚はますます増える傾向にあるのでしょうか?

岡野さん「女性は精神的にかなり自立してきましたし、いろんなところが取り上げますので、自由を勝ち取るために我慢じゃないっていう人生を選ぶ人が多くなってきているから増えます」

働き方改革などで家にいることが増えて、逆に夫婦の危機を招いているのであれば、北野は顔を合わす回数を減らすという方法はどうかと尋ねてみたところ…。

「会わなければケンカもないですが、ただ会わないだけじゃなくて、そこに長い夫婦生活における尊敬や感謝がないと続かないですね」と語り、さらに言うだけではなく、家事をするなど実行に移すことも大事、とまとめる岡野さんでした。
(岡本)
 
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2022年09月10日09時44分~抜粋

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