北野誠のズバリ

プロがアドバイス!災害時の備蓄

9月1日は防災の日でしたが、これをきっかけに、あらためて災害への備えを行なったという方も多いのではないでしょうか。

9月6日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、佐藤実絵子が災害時の備蓄について、実際に活用できる情報を語りました。

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冷蔵庫の固定が重要

先日、佐藤がレギュラー出演している情報番組『チャント!』(CBCテレビ)のロケで、防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さんが、実際に佐藤が住んでいる家をチェックしました。

まず渡辺さんが生き残る対策として語ったフレーズが「家に殺される」「家具に殺される」。

家が壊れたり、家具が倒れてきて亡くなるケースに注意すべきということですが、北野もかつて阪神・淡路大震災が起きた後、ロケでよく聞いたのが「木造の家屋であれば2階で寝た方がいい。1階から家が壊れるから」ということ。

佐藤の家は築2年で、家の作りについては地震などへの対策はできているので問題がないのですが、渡辺さんがあえて指摘したのがテレビと冷蔵庫の固定でした。

冷蔵庫の固定が重要なのは、倒れたら危険なのはもちろんですが、他にも理由があります。

それは、倒れてしまうと食料が取り出せなかったり中身が破損したりして、備蓄として使えなくなるから。

非常食や水を用意していても、できるだけ多くの食料を確保しておきたいものです。

避難所には行けない?

次に生き延びるための対策として重要なのが、食料などの備蓄。

ここで「いざという時は避難所へ行って配給などがされるから、そこまでたくさん蓄えておかなくても大丈夫」と思う人、ここが落とし穴です。

渡辺さんによりますと、「コロナ禍で避難所の収容人数が半分ぐらいに減って、全員が入れるとは限らない。また車中泊をするとエコノミー症候群の危険がある」とのこと。

そこで今は、倒壊などの危険性がなければ家で避難をするという家庭内避難や、遠方の親戚などを頼ることを国や自治体が推奨しているそうです。

また、佐藤のように小さいこどもがいると、避難所での生活はなかなか厳しいものがありますので、家での避難生活が必要となります。

家での避難生活のポイント

渡辺さんから聞いた、家での避難生活でのポイントについて挙げてみました。

1つ目は「災害時に1日3食を食べようとは思わない」。

一般的に1週間備蓄が必要と言われていますが、1日3食だと21食分が必要となってしまいます。

必要なのは14食と、具体的な数字を挙げると、備蓄のイメージがしやすくなります。

2つ目は「水道水を活用せよ」。

食料とともに水を備蓄していますが、渡辺さんいわく、「ミネラルウォーターよりも水道水のほうがカルキが入っているので、清潔な状態で持つ」ため。

水は生活用水と飲料水の2種類が必要ですが、もし水がなくなると生活用水に備蓄用の水を使わざるを得なくなるためです。

普通の水道水をきれいなペットボトルにあふれるぐらい入れて、空気をなるべく入れないよう、ふたをスライドして閉めるのが良いとのことです。

防災への準備のコツ

また、備蓄用の水のペットボトルのサイズも大事で、2Lサイズを何本か貯めているケースもあると思いますが、なるべく小さなサイズのほうが良いそうです。

これは飲料水として使う時にコップへ移しますが、開けた瞬間から雑菌が入っていくため。

飲料水は大人1人で1日1L必要といわれていますので、1週間で500mlのペットボトルだと14本必要ということになります。

この備蓄分もずっと置いておくのではなく、普段の生活で使っていくローリングストックという考えが重要とのこと。

また、ガラスや物が散乱している状況を考えて、底の厚いサンダルを用意しておくのも大事とのことです。

そして、最後に渡辺さんがアドバイスしたのは、「これらの準備を一気にやること」。

少しずつやると忘れてしまうことがあるため、例えば、毎年9月1日と3月11日の2回行うなど、日を決めて一気に準備作業を行うのが良いとのことです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2022年09月06日14時45分~抜粋

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