北野誠のズバリ

天気が悪いと頭が重い…「気象病」を治すコツ教えます!

最近、よく効かれる「気象病」。
天気が悪いと頭が重くなったりする人は多いのではないでしょうか。

9月2日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』「中高年よろず相談室では、心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生が、リスナーの質問に答えます。

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私って気象病なの?

48歳女性からの相談です。

「最近、曇りや雨の日に頭痛や肩こりがひどくなります。天気のいい日はなんともないです。そしたら、テレビで『気象病』の文字を目にしました。私は気象病かも?
でも具体的に何が原因で肩こりや頭痛が起こるのかわかりません。気象病について解説お願いします」

この方と同じような悩みを持つ方も多いでしょう。
医学的に「気象病」とはどんな病気なのでしょうか?

気象病とは?

そもそも「気象病」とはどういった病気を指すのでしょうか?

吉田先生「天気の変化のような気象現象によって、身体の不調を総称して気象病と言います。日本人の10人に1人が苦しんでいると言われ、最近医療界でも注目されています」

どのような症状が表われるのでしょうか?

吉田先生「多いのはめまいと頭痛です。ちょうど今、夏から秋に季節が変わる時期は、1年の中で最も気象病が起きやすいです」

夏バテかと思ったら気象病ということもあるようです。

吉田先生「すごく多いです。天候の変化が激しいからです。秋は天気が移り変わりやすい上に、台風が来たら、気圧はものすごく低くなります。
それでめまい、頭痛、肩こりなどがひどくなることが多いです」

内耳が大事

なぜ気圧の上下で体調の変化が生じるのでしょうか?

吉田先生「最近わかってきたことですが、人間は耳の奥に内耳があり、そこで気圧を感じ取っています。内耳で見いだされる平衡感覚に刺激を与えて、それでめまいがします。

気圧が下がると特に片頭痛になりやすいです。
片頭痛は三叉神経が刺激を受けることでなります。三叉神経はたまたま内耳の近くを通っていて、そこで刺激をうけると、その先のコメカミの部分で痛みを感じるんです」

卑弥呼は気象病?

オーストラリアの大学の研究によれば、気圧による感覚の異変が古来からある防災対策に使われていたそうです。

吉田先生「原始時代は、台風みたいな低気圧の日に出歩いていたら死亡することがすごく多かったので、そんな日に頭痛やめまいがしたら、家でいようとなります。
これが原始時代の防災対策になっていたわけです」

そして、日本でも…

吉田先生「卑弥呼もそうだったと言われています。そういう呪術師は気圧の変化に敏感と言われています」

なりやすい人は?

気象病になりやすい人はどんなタイプなのでしょうか?

吉田先生「個人差がすごく大きくて、台風みたいに低気圧が来た時、全員がめまいや頭痛に苦しむより、卑弥呼みたいな呪術師だけがそうなるようにしておいて、他の人に異常を教えてあげた方が効率的です。

気象病になりやすいタイプは、何かと心配になる不安症の人、すぐに眠れなくなる不眠気味の人、何事にも過敏でイライラしやすい人がなりやすいです。
たぶん、卑弥呼もそうだったと言われています」

耳たぶをひっぱる

希少病の予防法はあるのでしょうか?

吉田先生「内耳に送られる血液の量を増やしたらいいです。それには、耳たぶを引っ張ることです。

下でなく、横に広げるように引っ張る。横やや上方向くらいが一番いいです。耳の穴の奥が気持ちよくなってきます。これは耳の奥の血管が拡張して、内耳の血液循環がよくなっているからです。

自分なりに気持ちいい方向を見つけて、5秒間ほど引っ張る。朝、昼、夜3回やると内耳の血液循環がよくなります。
これで気象病によるめまいなどが起きにくくなります。

また耳たぶの後ろを触ると、頭蓋骨と顎の骨の間に骨のない部分があります。その奥に血管とリンパ管と神経が通っています。その部分を指でマッサージしてもいいです。この部分を蒸しタオルで温めるのもいいです」

気になる方は、耳たぶのマッサージをぜひお試しください。
(みず)
 
北野誠のズバリ
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2022年09月02日14時14分~抜粋

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