北野誠のズバリ

「大阪のおばちゃん」を最強たらしめる3つの言い回し

8月19日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』のテーマは「他人が怖いと思った瞬間」でした。

リスナーからの「大阪のおばちゃんは怖い」という投稿に共感するメールが多数届きましたが、それはなぜでしょう?
北野誠と大橋麻美子がメールを紹介します。

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みどり電機?!

まずきっかけとなったAさんからの投稿です。

「私はタクシードライバーですが、駅から乗り込んできた上沼恵美子さんによく似たお客様から『みどり電機に行って』と言われました。

みどり電機?どのあたりになるのでしょうか?と尋ねると『なんやみどり電機知らんのか、そこまっすぐ行って、国道左に曲がってすぐやんか、もう面倒くさい、私、道言うからその通り走って』と言われて、お客様の指示に従い走ると『ほらほら、そこの左側にあるやろ』。
ヤマダ電機でした。

こちらでよろしいんですかと聞くと、『私な、大阪から来てるねん。大阪ではヤマダ電機のことはみんな"みどり電機"と呼ぶんや』。

他人が怖いというより、大阪のおばちゃんが怖いと思いました」(Aさん)

大阪生まれの北野は「そうですね、大阪ではヤマダ電機はみどり電機ですね」。
大橋は「そんなことはない、全国共通のはずですよ。みどりとヤマダ、一文字もあってない」と反論します。

負けず嫌い

大阪には独特の言い回しがあるようです。

北野「大阪のおばちゃんは負けず嫌いですから。これヤマダ電機と違いますか?と聞くと、みどり電機やけど、ヤマダ電機“とも”言う」

“とも言う”と言うと、それで通るようです。
あと、最後に“知らんけど”とつけたら大阪ではだいたいまとまるとか。

「“知らんけど”と“そうとも言う”は一体化しています。めっちゃ恥かいたと思っても決して謝りたくないし、間違いを認めたくない。

あとひとつ、“そういう意見もある”。

“そうとも言う”、“そうかもしれんけど”、“知らんけど”、この3つさえ使えればだいたい対処できます」(北野)

大阪で暮らすには必須の3つのワードです。

飴ちゃんとさすべえ

この大阪のおばちゃんに対して、反響のメールが寄せられました。

「大阪のおばちゃんは侮れません。
飲食店のレジに置いてある飴を、『飴ちゃんいただいていいですか』と、一応声掛けしますが、次の瞬間、くわーっと手をクレーンのように開くと飴ちゃんを鷲づかみにして、自分のバッグに収めます。
後には飴ちゃんが1個しか残っておりません。

そうかと思うと、夏の暑い日、歩道を歩いていると、背後から自転車がチリチリチリンとけたたましい音を立てて近づいてきます。
見ると顎で携帯をはさんで通話しながら、ヒョウ柄の格好したおばちゃんが堂々と私を追い抜いていきました。自転車には日傘も固定されていました」(Bさん)

北野は「“さすべえ”ですね」と豆知識を披露。
ちなみ「さすべえ」とは、自転車に傘を固定できる傘ホルダ。大阪で局地的な人気を誇りますが、実はメーカーは愛知県にあります。

「その時思いました、えらいところに来てしもうたな。大阪での生活に覚悟を決めた20年前のひとコマでした。大阪人、怖わっと思いました」(Bさん)

宇宙人?

北野「僕も長年大阪におったから、あれが当たり前と思ったら、東京行ったら、みなさんおとなしい人ばっかり」

その中にいるとそれが普通。比較して初めてわかることがあります。
大橋も地域性を感じたできごとを思い出します。

大橋「私の友達が京都に嫁ぎましたけど、京都の人たちから見たら『私たち、大阪の方々は宇宙人やと思っとったけど、あんたはんが来てからは同じやと思ったわ』」。

北野「神戸の人と京都の人は『大阪だけは別もんや』と必ず言いよる」

まとめて「京都大阪神戸」といいますが、それぞれに文化が違い県民性も違うようです。知らんけど。
(みず)
 
北野誠のズバリ
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2022年08月19日13時56分~抜粋

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